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ホーム > モノ作りの現場から > agari 東山風 #041



今年も現代手工業乃党の展示会シーズンとなりました。


依頼の時に添付されてきた参考角をRに削り出した鉄の角材(磨き前、後)


ハンガースタンドのパーツ


試行錯誤の残骸




ハンガー什器の引き物パーツと丸棒を溶接したもの


シェルフの脚。角をアールに削り出した角棒を組み込む。

今回は特別なお題を設定せず、
原点に帰って自身の普段の仕事と向き合い、
得意分野や、今作りたいものを作ってみよう、ということに。
展示会タイトルも、シンプルに「現代手工業展2010」。

自分の普段の仕事は、カタチも仕様も決まって
図面になっている状態で発注をもらい、
それを製作しているのがほとんどです。
多くの製作者がしているように、
もらった図面を自分なりに読み込み、解釈して、
どう作れば思っているカタチに近づくか、
設計さんとやり取りしていく中で試行錯誤します。
そのやり取りの間に、自分も設計さんもそれぞれ、
試してみたいカタチや仕上げのアイディアの断片などが
蓄積していくわけです。
今回は、そんな温存していたパーツやディテイル案を、
設計さんと自分が相互に投げかける事で、
ものづくりをしたいな、と考えて、
普段よく仕事を一緒にしていただいている
INの山田知洋さんに声をかけました。
(知洋=チヨウさんです。珍しい名前です。
人のことは言えませんが。)

通常仕事だと
クライアント(使い手)→ 設計さん → 製作者
という基本的な流れの中に、
それぞれのやり取りがあるわけですが。
今回は逆に、
製作者→ ←設計(というキャッチボール)→ 使い手
という流れなのがポイントです。
そのボールが行ったり来たりした結果を、
皆さんに見ていただきたいな、と。

作るのは、アパレル店舗のハンガースタンドやシェルフなどです。
最初の打ち合わせで山田さんから出てきたのは、
「素材そのものが既に魅力がある」という言葉。
鉄という素材がもつ重量感や柔らかさ、
硬度感をモノとして表現する、
山田さんの言葉を借りると、
「素材を少しだけ誇張することで、当たり前の姿にしたい」
というのがテーマになりました。

デザインは素材にちょっとした足し引きするだけで、
なんだか気になるようなモノとしての存在感を出していく、
というプランに。

シンプルなカタチ出しの中で、
微妙なニュアンスを表現するのは、
結構難易度が高いなあ、と最初は不安に思いつつ、
製作開始。
旋盤、プレーナー、プレスと色々と加工を入れる前に、
サンプルを幾つも作り、その思いが表現出来るか
の試行錯誤に時間をかけました。

その結果はぜひ、展示会で
直接モノを見ていただけたらと思います。
ご来場、お待ちしております。


東山風 (1971生)
鉄をあつかう技術を幅広く持つ工房で修行。
その後、家具メーカーの企画開発部で試作・特注製作を担当する。
2002年に独立し、個人邸や店舗の金属を使った家具・什器を製作しています。



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