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ホーム > モノ作りの現場から > agari 東山風 #003



一口に鉄と言っても、使う鋼材や加工法によって様々に姿を変えます。
今月は、鉄を素材とした少し変わったモノを製作したので紹介します。






<ソファのフレーム>

このソファは、沢田正史さんのデザインで、
鉄のフレームに帯状のベルベットを編み込んだ構造です。
鉄のフレーム部分はクロームメッキを施し、
布の網目の隙間からフレームが
ちらちら見えるデザインになっています。
通常、ソファなど張りモノ家具の構造となるフレームは
目立たないモノが多いですが、
この作品は光沢ある金属加工を施したフレームを
敢えて見せた点が面白いです。

このソファは背や座面にウレタンやスプリング
などを使っていません。
布の網目から透けるイメージを保つため、
フレームも極力シンプルな構造で強度を出す必要がありました。
4つの違う曲げパイプをつなぎ合わせて立体に組む
少し凝った作りになっています。






<門扉とフェンス>

最近はロートアイアンの仕事が少なくなっていたのですが、
久しぶりにデザインから携わって個人邸の門扉とフェンスを
製作させてもらいました。

鉄の工房というと、鉄を熱して軟らかくし、
たたいたり曲げたりして形を作っていく
イメージをもつことが多いかと思います。
ロートアイアン(wrought iron)はまさにこの加工法で、
日本語では鍛鉄とも言います。
自由に形作れるロートアイアンを使った門扉は、
鋳物の既製品とはまた違った味わいが楽しめるかと思います。

これからまたロートアイアンの良さが見直される予感がします。


東山風 (1971生)
鉄をあつかう技術を幅広く持つ工房で修行。
その後、家具メーカーの企画開発部で試作・特注製作を担当する。
2002年に独立し、個人邸や店舗の金属を使った家具・什器を製作しています。



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