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ホーム > モノ作りの現場から > Delivery Works 俵藤ひでと #013




9月に納めたお仕事の紹介。アクリル無垢の丸棒をLEDで光らせる加工です。
透明アクリルは上下に光源を仕込んでも、表面に何らかの処理(キズや、塗装)をしないと光りません。

そのことは言うまでも無くデザイナーさんも十分理解していて、
アクリルの表面をマット(つや消しにする加工法の一つ、「サンドブラスト」で
グラデーションマットに出来ないかというお話でした。

サンドブラストとは、砂をエアーコンプレッサーで高速に吹き付ける装置。(主にガラスに加工する)

平面全体を均等に加工したり、マスキングをしてクリアな部分とマットな部分とコントラストをつける。
例えば、面に柄を付けたり、ロゴを入れたりするには適している。

丸棒にグラデーションマット加工するには適した方法では無いなと・・・。

キズが多い所ほど良く発光するアクリル。
要するにキズの密度を徐々に減らすのを、点から線に置き換えればいい訳です。



直径50ミリ、長さ2.2メートルのアクリル丸棒。
これを平行に回転させる為に用具(ジグ)を作りセットします。
ジグには摩擦・抵抗をなくすベアリングを埋め込んでます。




今回、アクリル丸棒にキズを付けるのに選んだ、
硬さが違う2種類の「スコッチ」。
ステンレスの表面加工、ヘアラインやバイブレーションを
かけるのに使われます。

サンドペーパは、キズが深く入りすぎるし、
すぐに目が詰まりキレイに仕上がらない。
以前、EXITの清水君に教えてもらった事を応用しました。




動力は機械ではありません・・握力と手首の筋力です。
左手で「スコッチ」握りながら、右手で回転させます。
2種類のスコッチを上手いこと使い分けて、
デッサンに陰影をつけるような感覚でキズを付けていく。

丸棒の数は約30本。腱鞘炎になりそう・・・




無垢の丸棒、加工前。




グラデーションマット加工後。




丸棒のコグチに光源を当て、グラデーションの仕上がりを確認。
LED(発光ダイオード)は直線的で強い光なので、
表面をマット加工したアクリルは良く発光します。



丸棒のコグチに光源を当て、グラデーションの仕上がりを確認。
LED(発光ダイオード)は直線的で強い光なので、
表面をマット加工したアクリルは良く発光します。




CAFE LAGUNA VEIL
address 東京都港区南青山4-21-26 リュエル青山B-wing 1F
tel 03-5775-2233
open 11:00〜23:00 7days a week



設計デザイン GLAM (斉藤 力・山田 健一郎)
e-mail saito@studio-glam.com

カッコイイ店舗をたくさん手掛けています。
この物件のアクリルの演出方法もスゴイと思いました。
今回かかわる事が出来て嬉しいです。
一度ちゃんとお話しを伺わせて下さい!


続きまして




友人のフォトグラファー、田口まきサンの
フォトブックケースの製作。
本革の外国製で確かにカッコいいモノもあるのですが、
自分のコンセプトに合ったモノが欲しい、
ケースも作品の一つにしたいという事で、一緒に考えました。



ウチの工場にあった「蛍光(集光)アクリル」のサンプルを
写真の上に乗せたら、青色の部分が妙に浮き上がって見えた。
面白いねーってことで、デザインが決まり製作開始。

ノリで出来るのも、現場だからかなあ・・・


作品の写真をアクリルの裏面に圧着させ、
メインであるケースのフタを製作。(写真パネルの技術を応用)

軽くするため薄めの板を使用したのですが
接着強度が落ちるので、
負荷がかかる所に補強の板を接着。見た目も考えて。




タイトルは「電撃クラゲ少女の逆襲」

持ち歩いているコトで、
すでに作品をみんなに(誰かに)アピール。
是非、クライアントさんにもインパクトを打ち噛まして下さい!



(2005.9.26〜10.17)
恵比寿にあるダイニングバー「NOS」で写真展を展開中。
http://www.nos-ebisu.net/

アートパフォーマンス集団「東京モダンアート娘」のメンバーとしても活動。詳しくはウェブサイトで!面白いことやってます。
http://www.modernartmusume.com/

(2005.10.01)
中目黒「SPACE FORCE」でライブパフォーマンスをやります。
http://www.space-force.com/



俵藤ひでと (1972生)
ICSカレッジオブアーツ卒
1995年 ひょうどう工芸入社
2002年 デリバリーワークス設立
アクリル加工を中心とする特注家具・照明器具・立体物のデザイン製作
オリジナル家具・照明の企画デザイン・製作・販売



#066 2010.08 新しい五月人形
#065 2010.07 アクリルのトランク型ディスプレイ什器
#064 2010.06 展示会のまとめ
#063 2010.05 現代手工業展2010
#062 2010.04 アートとモノ作り
#061 2010.03 アクリル引きモノパーツ / 現代美術VOCA展
#060 2009.12 コレクションショー
#059 2009.10 ショップ什器 / 展示会のお知らせ
#058 2009.08 バーテンダー
#057 2009.07 多摩美素材実習
#056 2009.06 2009年展示会を終えて
#055 2009.05 展示会に向けて2/コラボレーション
#054 2009.04 展示会に向けて−アクリルで本をカタチ作る
#053 2009.03 アクリルの茶杓 / 伝統と現代
#052 2009.02 掛川現代アートプロジェクト/アクリルの棗(なつめ)
#051 2009.01 氷のアクリル
#050 2008.12 NYにて
#049 2008.11 ニューヨークへ
#048 2008.09 裏方にまわる楽しさ
#047 2008.08 2008年展示会を終えて
#046 2008.07 想い込めて。仲間の協力を得て。
#045 2008.06 キスの練習 くちびるの習作
#044 2008.05 展示会のテーマ「誰かの為のギフト&トロフィー」
#043 2008.04 手を離れ商品化へ!
#042 2008.03 IID世田谷ものづくり学校でワークショップ
#041 2008.02 アクリルのシャンデリアの行方
#040 2008.01 ご挨拶
#039 2007.12 実習講義 素材とたわむれる
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#037 2007.10 ある仕事の風景
#036 2007.09 ポリへドロン
#035 2007.08 アクリルの茶杓
#034 2007.07 バングルのデザイン - メイド イン ジャパン -
#033 2007.06 展示会、真っ最中
#032 2007.05 仕事とは時間を共有すること/6月の展示会に向けて
#031 2007.04 モノを作り表現する女の子たち
#030 2007.03 (続)プラスチック ってガンバってるかも
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#028 2007.01 マイナーチェンジを繰り返す
#027 2006.12 多摩美術大学にて
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#025 2006.10 端折ってはいけないコト そこに愛はあるのかい?
#024 2006.09 FRPかぶき野郎
#023 2006.08 アクリルをシェイプする
#022 2006.07 展示会を終えて
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#002 2004.11 savor 末松貴久・小橋佐和美
#001 2004.10 展示会