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ホーム > モノ作りの現場から > Delivery Works 俵藤ひでと #014




「マーキングフィルム」とは、通称「カッティングシート」と呼んだりしますが、どちらもメーカーの商品名で、
たくさんのメーカーから様々な商品名で出されています。
これらを統一したカテゴリー名がはっきりしていません。
「ビニール系粘着フィルム類」とでも言いましょうか。

店舗のショップサインや、インフォメーション表示の表現に使用することが多く、
メーカーの商品にもそれぞれ「色のバリエーション」「屋外での耐候性」「作業性の良さ」「価格」
といった特色があって、仕事では条件にあったモノを選んだり提案していくのですが・・・



今回はそんなコトはどーでも良く、
単純にマーキングフィルム(僕はこう言います)を使って、
ロゴやマーク、グラフィックを自分で(皆さんも)デザインして
シール(みたいなモノ)を作って
色んなモノをカスタマイズしてしまおうということなのです。




とは言え、製作過程をある程度知っていただこうと思います。

パソコンの「イラストレーター」ソフトでデザインしデータを作ると、
「カッティングプロッタ」がデータに連動して、
刃物が左右に、ローラーが前後にフィルムを動かして
文字や絵を切ることが出来ます。




マーキングフィルムは裏側に「剥離紙」が着いていて、
フィルム(厚み0.05〜0.1mm)だけをカットし、
剥離紙まで切って機械の刃が裏まで突き抜け無いようにする。
メーカーによって厚みや質が違うので、
(温度変化でもフィルムの硬さが変る)
その都度刃の出を調整する。この調整は慣れですが・・・




一見分かりませんが、フィルムにカットが入っていて、
針やピンセットで要らない部分を取り除きます。




必要なロゴや柄を剥離紙に残し、
その上から「アプリケーションシート」を貼ります。
カットした文字のレイアウトがバラバラに成らないように
転写する透明粘着シートで、これがミソです。




カットした文字がこの透明シートにくっついて
剥離紙からはがれます。




貼りたいモノの上に置いて端から徐々に押さえていきます。



「アプリケーションシート」の粘着力は
マーキングフィルムより弱いため、
はがすと文字だけが貼りたいトコロに残るという仕組みです。

基本的に平らで表面に凹凸や起毛、油分が無い
ところには貼れます。
プラスチックや平らな塗装面への相性が良い。




それではいろんなモノにトコロに貼っちゃいましょう!

(JAM HOME MADEさんに頂いたノベルティーの缶バッチ。
チタンコーティングのされた様な表面。
勝手にカスタマイズしちゃいました。スイマセン・・・)




バイクのヘルメット。
使っていればキズも付き痛んできますが、
オリジナルのロゴが入るとグッとテンションが上がります。
曲面でもドライヤーで温めながらやればうまく貼れます。





少々くたびれて、買い替えようかと考えてた革の財布も、
もう少し使ってみようかと思う。
服のポケットで出し入れしなければ、結構はがれないです。

(友人の持ち物に貼り付けるコトでいつの間にか広報活動をしてもらえる訳です ニヒヒ




ウチの災害非難用具「EMERGENCY KIT aseruna」
勝手に商品名を付けてロゴを貼る。
こういう事で災害に対しての意識も高まります!




買い物をすれば付いてくる何てこと無いカラ箱も、
グラフィックで遊ぶと小物入れにしたくなる。
プレゼントの箱にも良いかも。

身近にある、たとえば捨てようかと思っていたモノさえ、
きっと愛着が生まれます。

マーキングフィルムでのロゴは1枚から製作できる事がメリット。
しかしアルファベットの文字6x6mmくらいまでで、
小ささに限界はあります。
細かいグラフィックの表現は印刷ステッカーが良いのですが、
版を作るので小ロットでは単価が高くなります。




ちなみに5、6年前まではナイフで手切りしてました。
プロとして時には必要な技術なので
機械に頼らず今でも練習しないといけません。

皆さんも手切りにチャレンジしてみて下さい。
マーキングフィルムは東急ハンズやホームセンターで購入出来ます。


キレイな品物が欲しい方はワタクシにご相談下さい。


俵藤ひでと (1972生)
ICSカレッジオブアーツ卒
1995年 ひょうどう工芸入社
2002年 デリバリーワークス設立
アクリル加工を中心とする特注家具・照明器具・立体物のデザイン製作
オリジナル家具・照明の企画デザイン・製作・販売



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