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ホーム > モノ作りの現場から > Delivery Works 俵藤ひでと #016




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デリバリーワークス


ヘアサロン


ショップカード


ステッカーにして貼って、オリジナルボトルに

以前「モノ作りの現場から」で、
ショップサインの製作のお仕事が多いということを書きました。
デザイン、仕様、ボリュームは決まっている場合、
僕は製作することに徹するのですが、
このロゴマークのデザインでは立体物にする際、
表現しきれないと思う時があります。
例えばグラデーションを多用していたり、
文字が細すぎたりすると表現手段が限られてきます。
紙で表現するのと、立体物にするのとでは勝手が違う訳です。
そのロゴマークに合ったデザインまでさせてもらえると嬉しいのですが・・・


本職では無かったのですが、
ロゴマーク・グラフィックのデザインの依頼まで受けます。
ショップサインやその他の製作物に附帯するPCデータの編集、
作成を業務としてやってきたかたわら、
自分のポートフォリオやDMなどのPR媒体も
当然自身でやる訳で「Adobe Illustrator」 「Photoshop」
のアプリケーションは一通り使いこなせます。


僕がロゴデザインを考える時、
先の立体物にする時の事も考えます。
先ほども言いましたが、ロゴによって立体表現が限られてしまい
応用のきかないデザインにはしたくないと思うわけです。
モノ作りの現場に常にいるのでデメリットが分るし、
そういう所ではリアリストになります。
本職のグラフィックデザイナーさんとは
アプローチの仕方が違うのかもしれませんね。


先月オープンしたヘアサロンのロゴマークとショップカード、
名刺のデザインをやらせてもらいました。

うちの工房近くの洋食屋でばったり出くわしたのが走りで、
その頃オーナーさんは物件を探してる時でした。
開業するあかつきには
照明器具の製作をお願いしたいなと言ってくれて、
一年後「お店のロゴ考えてくれますか?」とお電話があり、
(えっ、照明のデザインじゃないんですか・・・)と思うも言えず、
依頼を受けました。
物件に行ってお店の内装のイメージと
大切な屋号を伺いました。
名は「contents」。
アルファベット小文字でシンプルに、
お客さんのほとんどが女性ですが
フェミニンなデザインにしなくていいとの事でした。

「グラフィックデザイン」二次元の世界でカタチを作る事は、
物理的な構造やコストと言った制限が無いので
「正解」を出すことが難しい。
「しばり」があるほど答えは出し易い。
自分でお題を設け、コンセプトつくる。
意識をどこに向けるかが大事で、
これはグラフィックに限らずモノを考え作る全てに
同じコトが言えるのではないでしょうか。

今回のロゴ「contents」は文字が上下にあまりとび出さない
(b・d・p・yとかアルファベットの小文字の半分は
上下にとび出る文字)つづりなのでシンプルに行こうと。
既製のフォント(書体)は使用せず、
オリジナルでフォントを作り、
バランスや文字の間隔に時間をかけ、
ヘアサロンであること強調せず、「切る」という行為、
意味をさり気なく表現したいなと思いました。
(後でなるほどねと気付いてもらえると良いなって)
ぎりぎりまで悩みます。
しかし任された以上、最終的には考え手・作り手自身が
良いと思えるかどうかと言う事ですよね。
好みがあって良いと思う。
それが個性であり、その人の味ですから・・・

オーナーさんと好みがもともと合っていたのでしょうか、
とても気に入ってもらえました。
お店の顔で象徴であるロゴのデザインは
プレッシャーを感じますが、やり甲斐があります。
子供に名前を付けるような気持ち?
それはちょっとおおげさですかね(笑)

良いデザイン・悪いデザインはあっても、
正しいデザイン・正しくないデザインは無いと思うんです。
自分と対話し、相手と対話して
限りなく正解に近いベストを目指す。
そして自分の「モノサシ」を持つ。
そのモノサシの精度や幅を上げていくために、
たくさんのモノを見ないといけないし、
まだまだたくさんの人たちと出会う必要があると思うのです。

アクリル加工が本職ですが、
一つの事にとらわれず色んな事に挑戦したい。
そうする事が僕の得意分野に帰ってくる。
僕はやっぱりアクリル加工職人だから。




オーナーの山本さんとは、
前にいたヘアサロンからのお付き合いです。
自分がやりたい仕事のしかたをする為に独立しました。
本当にお客さんが喜んでもらえる様にと、
以前から考えていた従来のヘアサロンとは違うサービス、
システムを試みています。
詳しくはcontentsのホームページで!
http://www.haircontents.com

仕事抜きでも仲良くさせて頂いてます。




「やっぱり欲しいと」と言って、購入してくれました。

air plant / ceiling lamp
size W250 D250 H270
material acrylic * steel




CONTENTS
address 〒150-0032
東京都渋谷区鶯谷町8-7 代官山トゥエルブII 1B
tel 03-5489-3883
open 11:00〜22:00
close TUESDAY + more?
e-mail info@haircontents.com
url http://www.haircontents.com


俵藤ひでと (1972生)
ICSカレッジオブアーツ卒
1995年 ひょうどう工芸入社
2002年 デリバリーワークス設立
アクリル加工を中心とする特注家具・照明器具・立体物のデザイン製作
オリジナル家具・照明の企画デザイン・製作・販売



#066 2010.08 新しい五月人形
#065 2010.07 アクリルのトランク型ディスプレイ什器
#064 2010.06 展示会のまとめ
#063 2010.05 現代手工業展2010
#062 2010.04 アートとモノ作り
#061 2010.03 アクリル引きモノパーツ / 現代美術VOCA展
#060 2009.12 コレクションショー
#059 2009.10 ショップ什器 / 展示会のお知らせ
#058 2009.08 バーテンダー
#057 2009.07 多摩美素材実習
#056 2009.06 2009年展示会を終えて
#055 2009.05 展示会に向けて2/コラボレーション
#054 2009.04 展示会に向けて−アクリルで本をカタチ作る
#053 2009.03 アクリルの茶杓 / 伝統と現代
#052 2009.02 掛川現代アートプロジェクト/アクリルの棗(なつめ)
#051 2009.01 氷のアクリル
#050 2008.12 NYにて
#049 2008.11 ニューヨークへ
#048 2008.09 裏方にまわる楽しさ
#047 2008.08 2008年展示会を終えて
#046 2008.07 想い込めて。仲間の協力を得て。
#045 2008.06 キスの練習 くちびるの習作
#044 2008.05 展示会のテーマ「誰かの為のギフト&トロフィー」
#043 2008.04 手を離れ商品化へ!
#042 2008.03 IID世田谷ものづくり学校でワークショップ
#041 2008.02 アクリルのシャンデリアの行方
#040 2008.01 ご挨拶
#039 2007.12 実習講義 素材とたわむれる
#038 2007.11 デザインにユーモアを
#037 2007.10 ある仕事の風景
#036 2007.09 ポリへドロン
#035 2007.08 アクリルの茶杓
#034 2007.07 バングルのデザイン - メイド イン ジャパン -
#033 2007.06 展示会、真っ最中
#032 2007.05 仕事とは時間を共有すること/6月の展示会に向けて
#031 2007.04 モノを作り表現する女の子たち
#030 2007.03 (続)プラスチック ってガンバってるかも
#029 2007.02 プラスチック って言っても様々
#028 2007.01 マイナーチェンジを繰り返す
#027 2006.12 多摩美術大学にて
#026 2006.11 趣のあるアクリル 茜色に染める
#025 2006.10 端折ってはいけないコト そこに愛はあるのかい?
#024 2006.09 FRPかぶき野郎
#023 2006.08 アクリルをシェイプする
#022 2006.07 展示会を終えて
#021 2006.06 展示会に向けて
#020 2006.05 友人の店を仲間達でつくる
#019 2006.04 ダイソン。それは格好良いだけじゃない掃除機。
#018 2006.03 絵のある部屋
#017 2006.02 アクリルの表現力
#016 2006.01 ロゴデザインをする
#015 2005.12 有限会社 荒木塗工所
#014 2005.11 マーキングフィルムで遊ぶ・レッツ カスタマイズ!
#013 2005.10 製作の現場だから気付くこと、出来ること
#012 2005.09 Delivery Works 南部健太郎
#011 2005.08 無駄の中に宝がある(大人編)
#010 2005.07 無駄の中に宝がある(子供編)
#009 2005.06 (有)クラフトロ 矢野心吾さん
#008 2005.05 ひょうどう工芸代表 職人 俵藤益仁
#007 2005.04 リートフェルトへのオマージュ
#006 2005.03 ショップサイン・電飾看板
#005 2005.02 アクリルの接着加工について
#004 2005.01 島谷製作所
#003 2004.12 大河原製作所
#002 2004.11 savor 末松貴久・小橋佐和美
#001 2004.10 展示会