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ホーム > モノ作りの現場から > Delivery Works 俵藤ひでと #020



一月に一回は友人たちと集まりホームパーティーをする。
「Bar 4040(ヨレヨレ)」
言いだしっぺ(黒幕)がメールで告知し、誰かの誕生日や、もうまとめて何月生まれの人達を祝おうとか、
季節の良い食材が入ったからだとか理由は何でもいい。

場所は"南部ケンタロー(Delivery Works)"の事務所兼自宅。
クボちゃん(ケンタローの彼女)が料理を振舞い、僕らは飲み物を持参し、
少しばかりの会費を出し食材費に当ててもらっている。
彼女の料理は本当に美味しいという評判もあって、友人が友人を呼びたくさんの人が集まる。
多い日で累計80人を超える時もあった。
(ロシアのバレーダンサーの男性がいた。もう誰の知り合いかも分からない)
業種も様々。来る人を拒まず。
そんな会がもう5年近くも続いている。


昼のLiving Saron。
完全予約制で、一日4名限定。
プライベートな空間を保つ。


オステオパスリフレクソロジーストのshigeさん。
施しを受けるクボちゃん。
身も心も健康でいたいですよね。


カウンターで美味しいお茶を頂く。
地下1階ですが、外から柔らかい光が入ってくる。


体調に好みで選べるアロマオイル
とてもイイ香りがする。


奥の大きめのクッションは
Bar 4040の黒幕主犯格のエリちゃん製作。
彼女が宴を盛り上げそして仕切る。
ほんと頼りになる。


アルミ製のテーブル。
昼はディスプレイに使用。


ショップガードやフライヤー。
デザインはオーナの友人。


シンプルでバランスのいい
ロゴデザインです。


極厚アクリル天板のテーブル。
小口鏡面仕上げ。
迫力がありますよ。


大工の棟梁てっちゃん(右)。
この人ナシにこの店はありえない
と思うほどの功労者。


この店の三人衆。
左がオーナーのヨッシー。
中央、shigeさん。
右がバーテンダーのヤマちゃん。
夜のLiving Loungeの責任者。


友人の一人が以前から
みんなが集まれるような店を作りたい
と言っていて、去年本気で動き始めた。
手伝って欲しいと頼まれた僕もその一人。

お店は先ず物件探しが肝心。

「東京R不動産」という面白い物件の紹介・仲介の
ポータルサイトを運営している友人がいて、
彼らなら、ただ条件が合うだけの物件を紹介する
町の不動産屋と違い、
その人の思い描く雰囲気をちゃんとイメージして
マッチングする物件を探してくれると思い紹介しました。
ただし、飲食業は嫌がる大家さんが多いらしく、
営業時間のしばりも含め
良い物件を見つけるのは難しい。
普段は主に住居やオフィスを扱っているのですが、
頑張って探しますと言って引き受けてくれた。

友人は平行して他の不動産屋でも探していのですが、
なかなか見つからず半年近くが過ぎた。
焦る・・・でも早まってはいけない。
そんな頃、友人の会社からバッチリの物件が紹介された。
場所は西麻布の交差点近くの路地を入った住宅街の一角。

お店の内容は、昼は「リフレクソロジー(マッサージ)サロン」、
夜は「バーラウンジ」。
ことなる二つの形態を賄う設計の大まかなプランを
南部ケンタローが考え、大工の「てっちゃん」が
細かいおさまりと内装施工を受ける。
予算はキツキツですが、その中で出来ることを作りながら
考えて決めていく。
流動的ではあるが、友達という関係性だから成り立つ。
てっちゃんは予算がない中でも
アイデアを出してまとめるのが本当に上手い。
こういう時ほど現場の人間のクリエイティビティーが
重要であると思う。

その頃、僕がやる事はまだ決まっていない。
何せ流動的ですから。

お店が出来きつつある頃、
「テーブルが欲しいかも。プラスもろもろ」
と言うことで現場へ。
作るのはコーヒーテーブルと、ローテーブルを各2台。

テーマと言うか、シンプルだけど存在感のある
良い素材で作ろうと、料理で言えば「刺身」。
あまりいじらない。

コーヒーテーブルは既製の脚を使用したが、
天板は厚さ10mmのアルミ板に
表面処理(アルマイト加工)をして、
小口はシャープにパキッと仕上げる。

ソファー前にくるローテーブルは、
以前にエグジットの清水君に譲って頂いた
厚さ50mmの透明オレンジのアクリル
(たぶん特注モノ、板と言うよりも塊。僕の取って置きでした・・・)
を使用。小口が命。鏡面ミガキのピカピカ仕上げです。

アクリルですからキズもつくし、
場合によってはタバコの火で焦げるかもしれないが、
むしろそのキズを削ってはミガキなおす事で
表面に柔らかい凹凸が出来る。
繰り返すことでこの表面の経年変化がきっとイイ味になってくれる。
永くお店を続けて欲しいという思いもこめて。

レセプションパーティーにはたくさんの友人と仲間たちが集まった。
12坪少々の小さなお店ですがシンプルで清潔感ある空間。

これから気軽に集まれる場所が出来てみんな嬉しいはず。
でも、だからと言って僕らの為のお店ではない。
彼らにとって大変なのはこれからです。
さらに良い店にするために頑張り続ける。
僕らが出来ることはこのお店を守り立てて行くこと。
ささやかな望みではあるが、ここでの新しい出会いが広がり、
どこかにつながってくれるといい。

店の名は「Living」。”生きていくこと”
この名前に込められた想いを
このお店のリフレクソロジーサロンのshigeさんはこう綴っています。

「日々の生活をすごしていく
あなたにとって必要な"強さ"と"やさしさ"を
昼のLivingは、自分の心と身体のために
夜のLivingは、大切な人や自分と向き合うために
そこから生まれる"可能性"と"喜び"を手にいれるために
ようこそ、あなたのためのもう一つの場所へ」


ロゴマークを含む紙モノのデザインはオーナーの友人でローラさん。
サンフランシスコから来ているのですが、
6月1日に帰国してしまいます。
さみしくなりますが、彼女は友人たちに
ステキなモノを残してくれました。

レセプションパーティーではチヅちゃんこと小林千鶴さんは
お店のためにオリジナルのチョコやクッキーなどの
ケータリングで盛り上げてくれました。
頼もしい。
彼女は飲食業のPRを中心にフリーランスで活躍しています。

お店作りは様々な人が係わる。


Living
Address 東京都港区西麻布3-23-4 鈴木ビルB1F
Tel 03.3746.5785
E-mail desk@living-gc.com
Url http://www.living-gc.com
The Salon
オステオパス
リフレクソロジー

中国の陰陽説とアメリカのシンメトリー説を融合させたバランス医学をベースにした手技による骨格矯正。人体構造を整えることで自己治癒力を高める施術法
11:00〜20:00(完全予約制・女性専用)
月曜日定休

The Lounge
バーラウンジ

気軽に一人でも飲みに行ってみて下さい。
彼も遅くまで一人で営業してます。
21:00〜04:00
日曜日定休



東京R不動産 http://www.realtokyoestate.co.jp
新しい視点で不動産を発見し、紹介していくサイト。
不動産のセレクトショップであり、
同時にまったく新しいタイプの不動産メディア。
運営元:(有)スピーク http://www.speac.co.jp


俵藤ひでと (1972生)
ICSカレッジオブアーツ卒
1995年 ひょうどう工芸入社
2002年 デリバリーワークス設立
アクリル加工を中心とする特注家具・照明器具・立体物のデザイン製作
オリジナル家具・照明の企画デザイン・製作・販売



#066 2010.08 新しい五月人形
#065 2010.07 アクリルのトランク型ディスプレイ什器
#064 2010.06 展示会のまとめ
#063 2010.05 現代手工業展2010
#062 2010.04 アートとモノ作り
#061 2010.03 アクリル引きモノパーツ / 現代美術VOCA展
#060 2009.12 コレクションショー
#059 2009.10 ショップ什器 / 展示会のお知らせ
#058 2009.08 バーテンダー
#057 2009.07 多摩美素材実習
#056 2009.06 2009年展示会を終えて
#055 2009.05 展示会に向けて2/コラボレーション
#054 2009.04 展示会に向けて−アクリルで本をカタチ作る
#053 2009.03 アクリルの茶杓 / 伝統と現代
#052 2009.02 掛川現代アートプロジェクト/アクリルの棗(なつめ)
#051 2009.01 氷のアクリル
#050 2008.12 NYにて
#049 2008.11 ニューヨークへ
#048 2008.09 裏方にまわる楽しさ
#047 2008.08 2008年展示会を終えて
#046 2008.07 想い込めて。仲間の協力を得て。
#045 2008.06 キスの練習 くちびるの習作
#044 2008.05 展示会のテーマ「誰かの為のギフト&トロフィー」
#043 2008.04 手を離れ商品化へ!
#042 2008.03 IID世田谷ものづくり学校でワークショップ
#041 2008.02 アクリルのシャンデリアの行方
#040 2008.01 ご挨拶
#039 2007.12 実習講義 素材とたわむれる
#038 2007.11 デザインにユーモアを
#037 2007.10 ある仕事の風景
#036 2007.09 ポリへドロン
#035 2007.08 アクリルの茶杓
#034 2007.07 バングルのデザイン - メイド イン ジャパン -
#033 2007.06 展示会、真っ最中
#032 2007.05 仕事とは時間を共有すること/6月の展示会に向けて
#031 2007.04 モノを作り表現する女の子たち
#030 2007.03 (続)プラスチック ってガンバってるかも
#029 2007.02 プラスチック って言っても様々
#028 2007.01 マイナーチェンジを繰り返す
#027 2006.12 多摩美術大学にて
#026 2006.11 趣のあるアクリル 茜色に染める
#025 2006.10 端折ってはいけないコト そこに愛はあるのかい?
#024 2006.09 FRPかぶき野郎
#023 2006.08 アクリルをシェイプする
#022 2006.07 展示会を終えて
#021 2006.06 展示会に向けて
#020 2006.05 友人の店を仲間達でつくる
#019 2006.04 ダイソン。それは格好良いだけじゃない掃除機。
#018 2006.03 絵のある部屋
#017 2006.02 アクリルの表現力
#016 2006.01 ロゴデザインをする
#015 2005.12 有限会社 荒木塗工所
#014 2005.11 マーキングフィルムで遊ぶ・レッツ カスタマイズ!
#013 2005.10 製作の現場だから気付くこと、出来ること
#012 2005.09 Delivery Works 南部健太郎
#011 2005.08 無駄の中に宝がある(大人編)
#010 2005.07 無駄の中に宝がある(子供編)
#009 2005.06 (有)クラフトロ 矢野心吾さん
#008 2005.05 ひょうどう工芸代表 職人 俵藤益仁
#007 2005.04 リートフェルトへのオマージュ
#006 2005.03 ショップサイン・電飾看板
#005 2005.02 アクリルの接着加工について
#004 2005.01 島谷製作所
#003 2004.12 大河原製作所
#002 2004.11 savor 末松貴久・小橋佐和美
#001 2004.10 展示会