モノ作りの現場から(アーカイブ) | 読みモノ(アーカイブ) | 最新のコンテンツはこちらです
ホーム > モノ作りの現場から > Delivery Works 俵藤ひでと #031



今月、知り合いの女性作家の展示会をのぞいて来ました。


銀の針金で作られたツバメの羽をモチーフにしたオブジェ。
照明が当たりキラキラ光って天使の羽の様にも見え、金属なのに柔らかいイメージを持たせる、とても女性的なデザインでした。


ベルギーのイーベルという町の「ネコ祭り」がヒントだそうです。
パンやさんのギャラリーなので銀細工とパンのコラボですね


イースター(復活祭)に欠かせないウサギと卵がモチーフ。


花祭り(仏生会)
4月8日はお釈迦様の誕生日で仏像に「甘茶」を掛ける行事があるそうです。
この魚のモチーフ全てに異なる模様が施されていて、芸が細かい。
ちなみに甘茶は、砂糖が入って無いのにとても甘いです。
「アマチャヅル」の葉から作るみたい。


作家の小林千鶴さん。
美味しいお店の情報を教えてくれます。
武蔵野美術大学 工芸工業デザイン科 金工卒
今回の展示会「祝祭と動物展」の開催期間は4/5〜4/10のため、終了しています。
次回の作品が楽しみです。


友人の小林千鶴さんは
「祝祭と動物展」というタイトルで、
世界には様々な伝統的な祝祭があり、
そのいくつかを特に春に行われる祝祭を
彼女の解釈でアレンジした楽しいお祝いの提案です。

青山にある「dune rarete(デュヌラルテ)」という
お洒落なパン屋さんの中に併設された
ギャラリーで個展をしました。

そこには様々な動物をモチーフにした
銀細工が食べ物と組合わさり
猫の顔や尾っぽ、ウサギの耳の形をした
「銀の楊枝」を食材に付けて
デコレーションしたテーブルは遊び心がいっぱいでした。

見て、食べて参加できるところが
「生活に密接なアート」といった感じで
自然と意識の中に入ってくる。

小林千鶴さんは美大の工業デザイン金工科出身で、
その後フードビジネスのPRの仕事につき
そこでレストランのプロモーションや、
パーティーのケータリングの企画など
「食の現場」で感じたことが作品につながっている。

彼女曰く
「食卓にエンターテーメント性を持たせられたら
会話がもっと弾み、きっと楽しい食事になると思っています。
オブジェでも食器でも無い、
そんなコミュニケーションツールにしたかった。」

異色の経歴を持つ彼女ならではの視点でユーモアがあり、
コンセプトもしっかりしていて今後の展開がとても楽しみです。



大きさは約1800Φ。
迫力が有ります。


電信柱や、今ではずいぶん減ってしまったテレビのアンテナがモチーフになっていて、何処かノスタルジックな感じがする。
作家の思い描く「美しく幸せな町」
過去でも未来でもないファンタジーが作り出されている。


スゴイ、この仕事量・・・
とにかく圧巻です!
ベースになってるアクリルのベースは僕が製作しました。
微力ながら関わらせて頂きました。


作家の林 彩知子さん。
金沢美術工芸大学大学院 彫刻科卒

今回の展示会“シンシアリー”の開催期間は4/9〜4/14のため、終了しています。

次はどんなの作るのだろう?
きっとまた、おどろかせてくれるでしょう。


数ヶ月前、知人の紹介で
ウチへ訪ねて来た林 彩知子さんの展示会は
「銀座ギャラリーK」で開催されました。

学校で美術を教える傍ら、自ら作家活動をしています。
作家さんでこういう方は少なくありません。
作家活動だけで食べていく事はとても大変なことです。

展示会の作品は誰かの為に作ると言うより、
「自分の為に作る」と言ったほうが正しいかもしれない。
ある意味、自分自身がクライアントであるから、
もちろん製作費も持ち出しです。

作品の出展とは自身の表現の挑戦であり、
自分自身への投資なのです。

銀座には大小様々なギャラリーがあり、
彼女の様な若手アーティスト達へ
展示の場を提供してくれるところもあります。
若手の発掘といった
ビジネスライクな部分があるかと思いますが、
単にそれだけでは無い様な気がします。

本当に芸術を愛し芸術に触れることの楽しさ、
それらを発信していく担い手を買って出ている。
若手の育成にも献身的だと思う。

林 彩知子さんの展示会のタイトルは“シンシアリー”
“Sincerely ”とは、私信の結び文句で
「心から」「真心をこめて」と言う意味があります。

宙を浮く都市のような惑星のような、
はたまた大きなシャンデリアのようなオブジェは

「自分にとって大切な人たちの、またその人たちにとって
大切な人たちの住む町が美しく幸せであってほしい」

そんな思いがテーマです。

何万個にもおよぶビーズを通して作られたこの作品、
仕事量は彼女の思いの強さの現われそのものでした。



2人の作家に共通する女性ならではの感性や大らかさには、僕には無い感覚が有って刺激を受けました。
“FACTORY GIRL”もふくめて、周りに活動的な女の子が増えてる気がする。

モノ作りをしている女の子達の表現の場や、これからの活躍に期待しています!


俵藤ひでと (1972生)
ICSカレッジオブアーツ卒
1995年 ひょうどう工芸入社
2002年 デリバリーワークス設立
アクリル加工を中心とする特注家具・照明器具・立体物のデザイン製作
オリジナル家具・照明の企画デザイン・製作・販売



#066 2010.08 新しい五月人形
#065 2010.07 アクリルのトランク型ディスプレイ什器
#064 2010.06 展示会のまとめ
#063 2010.05 現代手工業展2010
#062 2010.04 アートとモノ作り
#061 2010.03 アクリル引きモノパーツ / 現代美術VOCA展
#060 2009.12 コレクションショー
#059 2009.10 ショップ什器 / 展示会のお知らせ
#058 2009.08 バーテンダー
#057 2009.07 多摩美素材実習
#056 2009.06 2009年展示会を終えて
#055 2009.05 展示会に向けて2/コラボレーション
#054 2009.04 展示会に向けて−アクリルで本をカタチ作る
#053 2009.03 アクリルの茶杓 / 伝統と現代
#052 2009.02 掛川現代アートプロジェクト/アクリルの棗(なつめ)
#051 2009.01 氷のアクリル
#050 2008.12 NYにて
#049 2008.11 ニューヨークへ
#048 2008.09 裏方にまわる楽しさ
#047 2008.08 2008年展示会を終えて
#046 2008.07 想い込めて。仲間の協力を得て。
#045 2008.06 キスの練習 くちびるの習作
#044 2008.05 展示会のテーマ「誰かの為のギフト&トロフィー」
#043 2008.04 手を離れ商品化へ!
#042 2008.03 IID世田谷ものづくり学校でワークショップ
#041 2008.02 アクリルのシャンデリアの行方
#040 2008.01 ご挨拶
#039 2007.12 実習講義 素材とたわむれる
#038 2007.11 デザインにユーモアを
#037 2007.10 ある仕事の風景
#036 2007.09 ポリへドロン
#035 2007.08 アクリルの茶杓
#034 2007.07 バングルのデザイン - メイド イン ジャパン -
#033 2007.06 展示会、真っ最中
#032 2007.05 仕事とは時間を共有すること/6月の展示会に向けて
#031 2007.04 モノを作り表現する女の子たち
#030 2007.03 (続)プラスチック ってガンバってるかも
#029 2007.02 プラスチック って言っても様々
#028 2007.01 マイナーチェンジを繰り返す
#027 2006.12 多摩美術大学にて
#026 2006.11 趣のあるアクリル 茜色に染める
#025 2006.10 端折ってはいけないコト そこに愛はあるのかい?
#024 2006.09 FRPかぶき野郎
#023 2006.08 アクリルをシェイプする
#022 2006.07 展示会を終えて
#021 2006.06 展示会に向けて
#020 2006.05 友人の店を仲間達でつくる
#019 2006.04 ダイソン。それは格好良いだけじゃない掃除機。
#018 2006.03 絵のある部屋
#017 2006.02 アクリルの表現力
#016 2006.01 ロゴデザインをする
#015 2005.12 有限会社 荒木塗工所
#014 2005.11 マーキングフィルムで遊ぶ・レッツ カスタマイズ!
#013 2005.10 製作の現場だから気付くこと、出来ること
#012 2005.09 Delivery Works 南部健太郎
#011 2005.08 無駄の中に宝がある(大人編)
#010 2005.07 無駄の中に宝がある(子供編)
#009 2005.06 (有)クラフトロ 矢野心吾さん
#008 2005.05 ひょうどう工芸代表 職人 俵藤益仁
#007 2005.04 リートフェルトへのオマージュ
#006 2005.03 ショップサイン・電飾看板
#005 2005.02 アクリルの接着加工について
#004 2005.01 島谷製作所
#003 2004.12 大河原製作所
#002 2004.11 savor 末松貴久・小橋佐和美
#001 2004.10 展示会