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ホーム > モノ作りの現場から > Delivery Works 俵藤ひでと #032



先月はとても忙しかったのですが、いい出会いもありその方達を紹介したいと思います。


プロジェクターの光をスクリーンで受けることで、アクリルのコグチがパキって光るのだ。
透明アクリルt15mm使用。


左・映像作家の近衛さんとその息子さん“ただあき画伯”。
彼が描いた絵を下絵にして映像が作られたそうです!
右・茶道家の岡田さん。
彼のおかげで初めての茶会も愉しく体験することが出来ました。
まだお若いのに司会進行がとても落ち着いているのだ。



ecLig (エクリグ)
“縁を創り出す”そんな想いから付けられた名。

渋谷区神宮前3−5−2
TEL:03-6380-5425
http://eclig.jp/
E-mail:info@eclig.jp

映像作家さんの近衛忠大さんとコラボレーションで
アクリルで「掛け軸」を作りました。
茶道家とのインスタレーションのために。

掛け軸の形状と言うのでしょうか
適正な表現が分からないのですが、
絵には一文字と呼ばれる縁があり、
上下には更にスペースが空いていて
絵を中に上下の比率がほぼ2:1に上が広く
下が狭くなっているのです。
何故なんだろう?
近衛さんの見解は
「掛け軸は床の間に飾られ正座をして
下から“見上げる”ことになるので、
きっとあらかじめ上部を広し遠近法による目の錯覚で
上下のバランスを均等にしたっかたのではないか・・・」

なるほど!習慣による深いデザインが生まれてる訳です。

そこにプロジェクターで映像を映し
「動く掛け軸」を完成させる。

夜な夜な工場で男2人、アクリルに映像を当て試作、
実験をしながら「いいね〜」を繰り返す。

プロジェクター用の特殊フィルムもあるのですが
(試して比べて見た結果、大して変らなかったので)
あえて透明アクリルの表面へ上下左右に
ヘアライン(細かいキズ)を手で加え
和紙のテクスチャーをイメージしてスクリーンを作った。

「茶会」は共通の知人が運営する、
「ecLig(エクリグ)」さんで催しました。
ジュエリーショップで有りながらサロンとギャラリー、
茶室まで併設し、積極的に作家たちへ表現、
交流の場を提供している。

茶会=茶道と言うと、厳かで少し気負ってしまいますが、
茶道家の岡田和弘さん主催するこの茶会は、
誰にでも楽しんでもらいたいと言う思いから参加条件は
「うつわ持参、種類問わず」。
ですからスヌーピーの絵が入ったプラスチックのお茶碗や、
マグカップを持って来た方も・・・
うーんお茶をたてるのも大変です。
しかし「ホンモノをカジュアルに」と言うコンセプトで、
「茶の湯」を知るきっかけになってくれたら良いと。









竹内氏と、缶コーヒーを飲みながらウチの工場での打合せ風景。
彼の作品はこれで終わりでは無い。
この彫刻を使って撮影し、ポスターのデザインなどやることはまだあるのだ。
様々な手法で表現する。それが彼の仕事。

※眞木準と27人の若手アートディレクターは2007.5/3〜5/6で終了しています。


次のお仕事は久々の彫刻です。
竹内慎さんからの依頼で、
石膏で作られた自身の足首を持ってきた。
展示会に出展する彼の作品作りのために。

広告会社、広告制作プロダクションなどの若手、
中堅デザイナーを対象とした
アートディレクター養成講座“ARTS”の
7期生27名による展覧会
「眞木準と27人の若手アートディレクター」が
ミッドタウン・タワー7F「d-labo特設会場」で開催されました。
眞木準氏は、数多くの大手メーカーの広告を手掛ける
コピーライターで、広告業界発展のために
様々な活動に取り組み、
“ARTS”の講師も勤められる方です。

氏の代表的なコピー「あんたも発展途上人。」を題材に
竹内さんをふくむ27人がポスター、web、映像など
様々な手法で表現する。

竹内さんは“発展途上人”を時に踏ん張り、
時に背伸びしてしまう自分自身も含め、
そんな人たちに「無理して頑張ったっていいじゃない」と
メッセージを込めたいと。
その足首に込めた思い・・・足首は初めてだな・・・

何とか彼の思いに答えたいと、仕事を快諾しました。

どんなイメージで作りたいか、
アクリルでどんな表現手法が出来るか相談し合い、
特に僕は皮膚の質感をどう出せるか考えていました。

前回と同様アクリルのブロックを特注で作ってもらい、
目安になる三面図のような原稿を貼り荒切りします。
あとはもう感覚で削って行くしかない。
ほぼ任せてはいただいているが、途中経過を彼に伝え、
イメージに近ずいているか見て確認してもらう、
まさに一緒に製作している感じでした。



どちらの仕事もお互いの領域を理解し、時間を共有して作り上げる事が出来た。
こんな時はいいものが出来ます。この瞬間が幸せです。
先月の出来事でした。




イメージスケッチ








昨年の展示会から一年、早いものです。

この度、照明器具から空間まで光の演出、
環境ををつくり考え続けるメーカー
MAXRAY(マックスレイ)さんのショールームで
展示会をさせて頂く事になりました。

今回出展する商品は、
“アクリルらしいシャンデリア”を考えています。
以前製作したランプを応用していますが、
作る度に「今度はこうしたい、こう変えたら・・・」と
何度も考えさす、僕の中でのブームなのかも知れません。

他のメンバーもそれぞれ個性ある照明器具を
出してくることでしょう。
僕自身も楽しみです。

場所:マックスレイ東京ショールーム <東京都目黒区中目黒1-4-20>
期間:2007年6月8日(金)〜17日(日)

ちなみに僕は「雨オトコ」と言われています・・・
季節的にも心配です。
間接的にご迷惑をお掛けするかたちに
なるかも知れませんが・・・

皆さんのお越しを心よりお待ち申し上げます。



俵藤ひでと (1972生)
ICSカレッジオブアーツ卒
1995年 ひょうどう工芸入社
2002年 デリバリーワークス設立
アクリル加工を中心とする特注家具・照明器具・立体物のデザイン製作
オリジナル家具・照明の企画デザイン・製作・販売



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