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ホーム > モノ作りの現場から > Delivery Works 俵藤ひでと #034




最終プロト


アクリルにシルク印刷2色裏刷り後、
C型に熱で曲げる


パリの人類博物館
©Taisuke Yoshida


発表会のレセプション。
バングルの金が美しく見えるように黒の木製のディスプレイ台も提案・製作しました。
©Taisuke Yoshida


プレスに配られるリーフレット。
僕のプロフィールも紹介もしてくれていました。


女性達の腕にはバングルが!
結構馴染んでます。 
©Taisuke Yoshida


来場者の方々ほとんどの方が女性
©Taisuke Yoshida


雰囲気のある方ばかりですね 
©Taisuke Yoshida


東信氏による活け花のライブパフォーマンス
©Taisuke Yoshida


和太鼓演奏家の大多和正樹氏
©Taisuke Yoshida


DJの久平正也氏
©Taisuke Yoshida


会場の窓から見えるエッフェル塔
いつか行きたいです。
©Taisuke Yoshida

資生堂(SHISEIDO)さんの商品に
"ZEN"と言う香水があります。
1960年代から発売され、
長い間世の中の女性に支持されてきた香水が
新しい香りにリニューアルされ、
パリで行われるプレス発表会の
ギフトのデザイン製作を担当しました。

そのギフトとは商品のコンセプトを反映させた
「アクリルのバングル」です。

「お土産」と言うのは時にありがた迷惑な事が有ります。
ファッションに気を使うパリの女性達が
身に着けてくれるだろうか・・・

それをふまえ、日本の伝統的な美しさや、
フレグランスのイメージをどう表現するか?

今までの商品の歴史、香水のサンプルや成分、
発表会の企画書の内容まで有らゆる情報を頂きました。

製作個数は300個。
予算も無限にあるわけじゃないので
造形的な手法で表現は難しいので
グラフィックで見せようと決めました。

ラフ案は20くらい作り、最終2案で提出して
クライアントさんに選んでもらいました。

色はゴールドとシルバーで、
墨絵の花から香りが無限に広がっていくイメージです。

コンセプトカラーであるゴールドの色もこだわり、
反射率の良いラメ入りのインクを使用。
しかしラメは厳密に言うとメッシュ状にプリントされるため、
透明素材に印刷すると透けてしまう。
これを解消する判断も難しかった。

だけどいちばん悩んだのは、実はバングルのサイズなんです。
フランス人女性の手首のサイズが良く分からなかったし、
どれくらいのボリュームだと手首が美しく見えるか?
幾つもプロトタイプを作って試しました。

サイズを決め量産する為に型を起こす。
アクリルのアクセサリー製作を得意とする
「ミユキアクセサリー」さんに協力して頂きました。

ここまで来るまでに色んなことが有りましたが・・・
自分自身ベストを尽くせたと思う。
外注さんのクオリティーも高かった。
販促物の枠を越え、良質のプロダクトが出来たと自負している。

ちなみに僕はパリには行けませんでしたが
展示会場はエッフェル塔の真向かいにある「人類博物館」。
素晴らしいロケーションだったそうです。

日本からはフラワーアーティストの東信(あづま まこと)氏や、
和太鼓演奏家の大多和正樹氏+
DJの久平正也氏+VJのDAISUKE TSURUTA氏の
パフォーマンスで演出したりと、新進気鋭のアーティストを起用し
様々な方向から商品のイメージや世界観を伝える。
一緒に体感したかったです。

現地の画像はプロデュース会社からお借りしました。
そこで初めて会場の様子を確認したのですが、
来場者のほとんどの方がバングルを身に着けていたのです!

ほっとしました・・・どこか不安があったんだと思います。
誰も腕に着けてくれ無いんじゃないかと(笑)

普段でも身に着けてくれる方がいたら嬉しいですね。
そういう思いで製作していたので。

実現していれば、ブランドイメージはもっと上がり、
販促物の目的をちゃんと果たす。
そのとき初めてちゃんとクライアントの
お役に立てたんだと思う。
そして作った人間として使い捨てられないモノを
デザイン出来たと自信がつきます。

広がれ「メイド イン ジャパン」!



協力:ミユキアクセサリー
(本当にお世話になりました。
アクリルを扱う者同士ですが、
加工方法のアプローチの違いなど非常に勉強になりました!)

俵藤ひでと (1972生)
ICSカレッジオブアーツ卒
1995年 ひょうどう工芸入社
2002年 デリバリーワークス設立
アクリル加工を中心とする特注家具・照明器具・立体物のデザイン製作
オリジナル家具・照明の企画デザイン・製作・販売



#066 2010.08 新しい五月人形
#065 2010.07 アクリルのトランク型ディスプレイ什器
#064 2010.06 展示会のまとめ
#063 2010.05 現代手工業展2010
#062 2010.04 アートとモノ作り
#061 2010.03 アクリル引きモノパーツ / 現代美術VOCA展
#060 2009.12 コレクションショー
#059 2009.10 ショップ什器 / 展示会のお知らせ
#058 2009.08 バーテンダー
#057 2009.07 多摩美素材実習
#056 2009.06 2009年展示会を終えて
#055 2009.05 展示会に向けて2/コラボレーション
#054 2009.04 展示会に向けて−アクリルで本をカタチ作る
#053 2009.03 アクリルの茶杓 / 伝統と現代
#052 2009.02 掛川現代アートプロジェクト/アクリルの棗(なつめ)
#051 2009.01 氷のアクリル
#050 2008.12 NYにて
#049 2008.11 ニューヨークへ
#048 2008.09 裏方にまわる楽しさ
#047 2008.08 2008年展示会を終えて
#046 2008.07 想い込めて。仲間の協力を得て。
#045 2008.06 キスの練習 くちびるの習作
#044 2008.05 展示会のテーマ「誰かの為のギフト&トロフィー」
#043 2008.04 手を離れ商品化へ!
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#041 2008.02 アクリルのシャンデリアの行方
#040 2008.01 ご挨拶
#039 2007.12 実習講義 素材とたわむれる
#038 2007.11 デザインにユーモアを
#037 2007.10 ある仕事の風景
#036 2007.09 ポリへドロン
#035 2007.08 アクリルの茶杓
#034 2007.07 バングルのデザイン - メイド イン ジャパン -
#033 2007.06 展示会、真っ最中
#032 2007.05 仕事とは時間を共有すること/6月の展示会に向けて
#031 2007.04 モノを作り表現する女の子たち
#030 2007.03 (続)プラスチック ってガンバってるかも
#029 2007.02 プラスチック って言っても様々
#028 2007.01 マイナーチェンジを繰り返す
#027 2006.12 多摩美術大学にて
#026 2006.11 趣のあるアクリル 茜色に染める
#025 2006.10 端折ってはいけないコト そこに愛はあるのかい?
#024 2006.09 FRPかぶき野郎
#023 2006.08 アクリルをシェイプする
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#019 2006.04 ダイソン。それは格好良いだけじゃない掃除機。
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