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ホーム > モノ作りの現場から > Delivery Works 俵藤ひでと #039




ボール盤で穴あけ作業@バンタン


色アクリルで遊ぶ@バンタン


@バンタン


バフでアクリルの表面研磨@バンタン

今年もアート・デザイン系大学、専門学校へ
実習講義をしてきました。

9月は、“バンタンデザイン研究所/インテリアラボ ”、
11月と12月は、去年に引き続き
“多摩美術大学/環境デザイン学科”。

どういう環境で、どのような設備があるかを踏まえ、
学校側とミーティングをして実習内容を考えます。
だいたい、アクリルを切断したり、
その断面をキレイにそろえるといった機械はあったとしても、
いきなり使わせるのは非常に危険なので、
家具を製作するといった大掛かりなことは
基本的に提案しづらい。
時間も限られているし。


バンタンデザイン研究所インテリアラボで
アクリル実習を受ける学生は15人前後。
使える設備はバンドソー、ボール盤、エンドレスサンダー、
それとハンドリューターが人数分ある。

わりと少人数なので、僕のほうで5種類ぐらいの
カラーアクリルを用意して、
切ったり削ったり曲げたりと、
色んな道具を使って作りたいものを作ってもらおうと。
一応、アクセサリーなんかは小さいし
一日でカタチになると思ったので、
僕の作ったモノを幾つかサンプルとして持って行きました。



グラインダーで荒削り@多摩美


サンドペーパーで表面仕上げ@多摩美


ハンドリューターで細かい切削加工@多摩美


環境デザイン学科准教授の松澤先生。
学生達よりも本気でした!


みんなの作品を集めました@多摩美


学生作。スジ彫りでグラフィックを入れた@多摩美



学生作。中を削ってカタチを表現した@多摩美


俵藤作サンプル


多摩美の教室から見えた夕日。
キレイでした。

多摩美術大学の実習講義は前回と同様、
アクリルの板を溶剤接着して小箱を作り
その中に入る50×50×50のアクリルブロックを
好きなように削ったりして
好きなようにカタチを作ってもらいました。

学生の数が90人前後いるので、
道具が全員になかなか行き届かないのですが、
アクリルを削るグラインダーや、ハンドリューターを補充し、
電動ドリルに布バフを取付けた、即席磨きマシーンも増やし、
去年より作業がしやすい環境を作りました。

「アクリルブロックの削り出し」は、
原始的な方法でカタチを作って行くのですが、
素材を感覚的に知るにはとても良い作業だと思っています。
見ている僕自身としては、
同じモジュール、同じ条件の中で作るので、
学生達の個性が出てとても面白いのです。


既存にある形をモデルにしてデザインをすることも勿論ですが、
まず自ら切ったり、削ったりして、
硬さや強度を何となくでも認識することが重要だと思っている。
そうすることで限界値や難易度が分かり、
これをクリアするための技術やノウハウがある人や工場と
出会った時、きっと良い関係が築ける。

誰かと共にモノを作り上げていくこと、
自分が出来ない部分を補ってくれることに、
リアルに感動したり、感謝することが
結果的に良いものへつながると信じている。

そういう意味でも、素材とたわむれる事は
大事なきっかけなのです。

そして何より、自らの手でカタチにしていくことを
楽しそうにやっている学生達の姿を見ていると、
此処に自分の原点があると確信するのです。



バンタンデザイン研究所 http://www.vantan.com
多摩美術大学
環境デザイン学科研究室HP
http://eddnews.exblog.jp/i5


俵藤ひでと (1972生)
ICSカレッジオブアーツ卒
1995年 ひょうどう工芸入社
2002年 デリバリーワークス設立
アクリル加工を中心とする特注家具・照明器具・立体物のデザイン製作
オリジナル家具・照明の企画デザイン・製作・販売



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