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ホーム > モノ作りの現場から > Delivery Works 俵藤ひでと #055











ただいま、展示会に向けて作品製作のピッチを上げています!

「ホームアクセサリー」と言うテーマですが、
アーティストさんとコラボレーションした作品を出展する予定です。

自分以外の作家さんやデザイナーさんと
協力し合ってモノ作る事は、
現代手工業のメンバーも仕事上
そんなに稀なことではないと思うのですが、
自分からお願いして関わってもらうことは
あまり無いと思いました。

ですので、全ての作品ではなく、
もしくは絶対では無いのですが
出展アイテムの“裏テーマ”にしています!実は。

僕に協力してくださったアーティストさんは
以前ご紹介しましたが、一緒にお仕事をさせて頂いた
美術作家の“中村ケンゴ”さん。
そして、2年ほど前に仕事を通して知り合い、
仲良くさせて頂いてる写真家の“佐藤倫子/RIN”さんです。


ケンゴさんに相談したのは、今年の2月。
たしか新幹線の中でアイデアを聞いてもらったと思います。

彼の作品のひとつ"SPEECH BALLOON"シリーズのコンセプト、
台詞の無いマンガの吹き出しに対する捉え方や
作品の作り方も含め、
ビジュアル的にも非常にユニークだし、
話しを聞くともっと彼の作品が好きになってしまいました。

それで、吹き出しのカタチで「鏡」を作ってみたいのです、
様々な形や大きさで壁にワーっとあったら
可愛くないでしょうか!?と聞いてみた。

吹き出しとは本来、
話している人の言葉が入るところだけど、
そこに言葉じゃなくて自分が入ると・・・
自分が映ると・・・
話す前の自分が映ると・・・
面白いかもねー

ケンゴさんから色んな言葉がでてきた。

日常の中で自分の姿を確認する為にある鏡に
ユーモアを込め何か少しでも感じたり考えたり
気付く楽しさが生まれたらいいなーって。
使い方も1つから、複数で組み合わせても面白いし。

ケンゴさんには吹き出しのデザインから、
展示用に10個ぐらいを組み合わせたデザインも
お願いしてしまいました。
(完全にケンゴさんに乗っかる感じになってます)

タイトルは “SPEECH BALLOON MIRROR”
裏にはレーザーで焼いたサインが入ってます。
引っ掛けプレートを裏面にザグって埋め込んでいるので、
壁にビスを打ち引っかければ、ピタリといくはずです。















もう一点は
絵や写真をプロダクトや、立体物にしてみる。
もしくは作品のコンセプトに合わせたフレーム
を制作するのも面白いと思ったし、
一度作ったけど照明器具にするのもいいかなー
とか色々考えたのですが、
自分の中でアクリルを使って作ることにしっくりと来なかった。
一方通行ではなくて、
見る人にもう少し関わりをもってもらえるもの。
遊べるものというとジグソーパズルくらい。
でもピースを組み合わせて完成を目指し、
達成感はあっても出来た物はそれ以上変らない。

「誰かが作品に介在し変化させ完成を委ねる」
ムズカシイ言い方になってしまったけど、
写真にペンで字を書いたり、
シールを貼ったりするじゃないですか。女の子とか。
そのコンセプトで上質なプロダクトができないだろうか・・・
これをプロのカメラマンと組んでやってみたい!

しかし、これはきっと写真家さんの作品を壊す
ということになるかも知れないのです。
いやそうに違いない。
写真として完成されているから作品なわけで、
本来何かを足す必要も変化させる必要もないのだ。

フリーの写真家・佐藤倫子さん(RINさん)
広告や雑誌の仕事から自分の作品も撮っていて、
現在個展も行っています。

日常にある風景やモノも彼女の視点で切り取られると
特別なものに見えるのです。
好きなんです。雰囲気だけでじゃなくて技術があるんです。

すごくいい写真を撮るんだけど、すごく気さくな人なんです。
それでも怒られるかもと思いながらも
ドキドキしながらお願いしたのですが・・・

「おもしろそーじゃん」と言って、
作品を使わせてくれました!
しかも僕の思うままにやっていいと・・・全面信頼。
これは逆にプレッシャーでした(笑)
でも嬉しいほうが勝ってました。

この作品は新しい試みをしてます。
アクリルの裏に写真を圧着したものを300分割にカットして、
モザイクタイルのように再構築するわけです。
裏面はマグネット。
ビット状になったパーツを差し替えれる。

タイトルは “PHOTOGRAPH + EMOTION”

僕のぶしつけな提案に協力してくれた
お二人のアーティストには感謝しています。
一人では出来ない面白い作品ができたと思っています。


5/22(金)から展示会が始まります!
オープニングパーティーは 18:30〜21:00
会場で皆さんのお越しをお待ちしております。


中村ケンゴ / 美術作家
1969年生まれ。多摩美術大学大学院修了。
ワンルームマンションの間取り図を
モンドリアンのように描く"COMPOSITION TOKYO"や、
漫画の吹き出しを文様化したり擬人化した
"SPEECH BALLOON"シリーズなど、
日本画の技法を使いながらも
ポップな表現で描かれた絵画作品を制作。
2006年は、アートフロントギャラリー(代官山)、
Gallery360°(青山)、横浜美術館
『日本×画展(にほんガテン!)しょく発する6人』に出品。
近年は、近代日本の「美術」概念受容を視野に入れ
たテーマも含め制作している。
ワークショップやファッションブランドとのコラボレーションのほか、
アート・ディレクターとしても活動。


佐藤倫子(RIN ) / 写真家
東京都出身。
東京工芸大学短期大学部写真技術科卒。
株式会社資生堂宣伝部写真制作部1995年退社後
フリーランスに。
以後、広告・雑誌等で活動中。
都内中心に個展・グループ展を開催。
5/1〜31『Deco's Dog Cafe』( 田園調布 )にて個展開催。


俵藤ひでと (1972生)
ICSカレッジオブアーツ卒
1995年 ひょうどう工芸入社
2002年 デリバリーワークス設立
アクリル加工を中心とする特注家具・照明器具・立体物のデザイン製作
オリジナル家具・照明の企画デザイン・製作・販売



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