モノ作りの現場から(アーカイブ) | 読みモノ(アーカイブ) | 最新のコンテンツはこちらです
ホーム > モノ作りの現場から > Delivery Works 俵藤ひでと #062









4月2日〜4日、東京フォーラムで
日本最大のアートの見本市 "アートフェア東京2010"
開催されました。
国内外から100以上のギャラリーが出展し、
古美術から、工芸、近代美術、現代アートの美術品
が集まり、見て買うことが出来る。
今年も多くのコレクターやアートファンが来場し、
延べ5万人もなったそうです。

今回のアートフェア出展作品の製作の裏方に
いくつか関わらせて頂きました。

アーティストでアートディレクターの松原健氏の作品。
支給されたアンティークの額と、木のケース、スチールの箱に
ハーフミラーを取り付けて、
映像を映し出す器具を中に設置し、
メンテナンス出来るように
器具の取り外しが可能な設計と加工が僕の仕事です。

松原氏の作品は、静けさの中にハッとさせられるものがあります。
表現方法が暑苦しくなく、洗礼されていてお洒落です。(勝手なこと言ってスイマセン)




一番大きな額の作品の映像は、
幾つもの手紙がひらひらと落ちては積もっていく。
過去を積み重ねては思い返しているような、
または思い出を成り行きにまかせに捨て去ろうとしているような・・・



中くらいのサイズの作品は、
白い煙がキノコ雲になって行く過程で、
無数の突起がゆっくりと出来てく様がとても不思議で美しい



一番小さな作品は、
テーブルクロスが敷かれた円卓がぐるぐると回っている。
テーブル自身が意思を持っているような、
何かの亡霊によって動かされているような、
そんな感じがする映像。


左・松原健さん
中央・松原昌美さん
右・中村ケンゴさん

松原氏の作品を扱う "MA2 Gallery"は恵比寿にあり、
僕の工房から歩いて数分のところにあります。
かなり目を引くカッコいい建物で、
ギャラリストでオーナーの松原昌美さんは、
松原健氏の奥さんです。
仕事の依頼を頂いたのも、
僕がギャラリーにご挨拶しに顔を出したのがきっかけでした。



ミヤケマイ・山水空図 MOS



知人のミヤケマイ氏の作品のケース。
彼女の作品は一色一色切り絵を重ね
非常に手間をかけた繊細な物です。
ケースの表面に字を書き込んで絵に影を落とし、
ケース自体も使い
さらに作品に奥行きを出しています。

ちなみに僕のルーターを使って削り込んでいる(笑)
最初にちょっとだけ一緒に練習した後、
貸してあげたのですが、しっかり使いこなしている。
さすがに器用です。
割りと高価なアクリルケースに
一発勝負で書き込む度胸もあります。

彼女のアートワークは、他にも本の装丁や、
ウインドウディスプレイと活動は幅広い。


川久保ジョイ





こちらは友人の写真家・川久保ジョイ氏の作品の額装。
この作品はアートフェア出展のものではないのですが、
同時期に別の美術館で展示した作品でした。

イギリス南部にて撮影された「古代支石墓」の、
この写真はアクリルの中に閉じ込めるイメージが彼にはあって、
合計で30ミリ、重量16キロのアクリルを使用し、
ビスも特注で作りました。

このシリーズ作品は5月に改めて
ラディウム − レントゲンヴェルケ”というギャラリーで展示します。




作家は作品を一人で制作し完結させるという方向だけでなく、
誰かと協力し合って完成させて行く“アートとモノ作りの融合”で
もっと表現方法が広がり、さらに作品の完成度が上って行ければいいなと思います。


俵藤ひでと (1972生)
ICSカレッジオブアーツ卒
1995年 ひょうどう工芸入社
2002年 デリバリーワークス設立
アクリル加工を中心とする特注家具・照明器具・立体物のデザイン製作
オリジナル家具・照明の企画デザイン・製作・販売



#066 2010.08 新しい五月人形
#065 2010.07 アクリルのトランク型ディスプレイ什器
#064 2010.06 展示会のまとめ
#063 2010.05 現代手工業展2010
#062 2010.04 アートとモノ作り
#061 2010.03 アクリル引きモノパーツ / 現代美術VOCA展
#060 2009.12 コレクションショー
#059 2009.10 ショップ什器 / 展示会のお知らせ
#058 2009.08 バーテンダー
#057 2009.07 多摩美素材実習
#056 2009.06 2009年展示会を終えて
#055 2009.05 展示会に向けて2/コラボレーション
#054 2009.04 展示会に向けて−アクリルで本をカタチ作る
#053 2009.03 アクリルの茶杓 / 伝統と現代
#052 2009.02 掛川現代アートプロジェクト/アクリルの棗(なつめ)
#051 2009.01 氷のアクリル
#050 2008.12 NYにて
#049 2008.11 ニューヨークへ
#048 2008.09 裏方にまわる楽しさ
#047 2008.08 2008年展示会を終えて
#046 2008.07 想い込めて。仲間の協力を得て。
#045 2008.06 キスの練習 くちびるの習作
#044 2008.05 展示会のテーマ「誰かの為のギフト&トロフィー」
#043 2008.04 手を離れ商品化へ!
#042 2008.03 IID世田谷ものづくり学校でワークショップ
#041 2008.02 アクリルのシャンデリアの行方
#040 2008.01 ご挨拶
#039 2007.12 実習講義 素材とたわむれる
#038 2007.11 デザインにユーモアを
#037 2007.10 ある仕事の風景
#036 2007.09 ポリへドロン
#035 2007.08 アクリルの茶杓
#034 2007.07 バングルのデザイン - メイド イン ジャパン -
#033 2007.06 展示会、真っ最中
#032 2007.05 仕事とは時間を共有すること/6月の展示会に向けて
#031 2007.04 モノを作り表現する女の子たち
#030 2007.03 (続)プラスチック ってガンバってるかも
#029 2007.02 プラスチック って言っても様々
#028 2007.01 マイナーチェンジを繰り返す
#027 2006.12 多摩美術大学にて
#026 2006.11 趣のあるアクリル 茜色に染める
#025 2006.10 端折ってはいけないコト そこに愛はあるのかい?
#024 2006.09 FRPかぶき野郎
#023 2006.08 アクリルをシェイプする
#022 2006.07 展示会を終えて
#021 2006.06 展示会に向けて
#020 2006.05 友人の店を仲間達でつくる
#019 2006.04 ダイソン。それは格好良いだけじゃない掃除機。
#018 2006.03 絵のある部屋
#017 2006.02 アクリルの表現力
#016 2006.01 ロゴデザインをする
#015 2005.12 有限会社 荒木塗工所
#014 2005.11 マーキングフィルムで遊ぶ・レッツ カスタマイズ!
#013 2005.10 製作の現場だから気付くこと、出来ること
#012 2005.09 Delivery Works 南部健太郎
#011 2005.08 無駄の中に宝がある(大人編)
#010 2005.07 無駄の中に宝がある(子供編)
#009 2005.06 (有)クラフトロ 矢野心吾さん
#008 2005.05 ひょうどう工芸代表 職人 俵藤益仁
#007 2005.04 リートフェルトへのオマージュ
#006 2005.03 ショップサイン・電飾看板
#005 2005.02 アクリルの接着加工について
#004 2005.01 島谷製作所
#003 2004.12 大河原製作所
#002 2004.11 savor 末松貴久・小橋佐和美
#001 2004.10 展示会