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ホーム > モノ作りの現場から > EXIT METAL WORK SUPPLY 清水薫 #008




今日は浦安鐵鋼団地にあります井口産業株式会社の井口 隆一郎さんにお話を伺いました。



清水 いつも お世話になっております。
今日はちょっとマジでお話を聞かせて下さい。
よろしくお願いいたします。
しかし、この町はいつ来てもスゴイですよね。
いちいち迫力ありますよね。
いつ頃からこんな感じなんですか?

井口さん 浦安鐵鋼団地協同組合としてまとまって
この地に来たのは、1968年からと聞いています。



浦安鐵鋼団地

清水 どれくらいの会社がこの町に集まっているんですか?

井口さん 200社ぐらいです。
年間に約680万トンの鉄鋼材料が
この町から日本中に流通しています。

清水 680万トンって言われても、
私ピンとこないんですけど・・・

井口さん んー、日本に流通している鉄鋼材料の
半分以上の量だと言われています。

清水 ワーーーッ、それはスゴイ量ですね。

井口さん 関西には大阪があるので、
まー、関東一帯より上ってことでしょうか。
この町で約5000人もの人々が働いています。

清水 そーなんですか。
じゃ 魚でいう築地、鉄でいう浦安鐵鋼団地
ってことですねっ。

井口さん んー、市場っていうか、まぁそういうことですかねー。
1960年代に埋め立てをして
このエリアを造ったらしいんですよ。
ボクのおじいさんは、終戦直後から
本所で鉄鋼材料さばいてたんですけど
町にどんどん住宅ができてきて、
人もどんどん住みだしてきて。 
で、危ないじゃないですか、この商売、
大きな鉄鋼材の積み降ろしとか、
大きなトラックの出入りだとか、事故もあるし。
で、町の人々から出てってくれと言われて・・・
当時、この業種は どこもそんな感じだったみたいで・・・。
で、浦安が整備されて組合ができて
この業種の方々が、みんなでここに移って来た
って感じですよ。

清水 なるほどねー。おじいさんも大変でしたね。

井口さん 戦後 井口一隆商店を興して
昭和32年に井口鉄興に名前を変えて、
その後 伊藤忠商事の特約店指定を受けて
形鋼主力特約店として業容を伸ばしてきました。
昭和60年に今の井口産業株式会社になりました。
父が社長をやっています。

清水 井口君 継ぐの?

井口さん んー、予定では・・・。

清水 がんばってね・・・若っ!

井口さん はは、


インスメタルさん


レーザーカットのマシン


シャー曲げをしているところ

清水 ある意味、素材としての鉄のすべてがここにあるよね。
材料の問屋といい、レーザーカットとかシャー切り、
シャー曲げ、ガス溶断、プレス等の様々な工場といい・・・
インスメタルさんのレーザーカットのマシン、
めちゃくちゃ大きかったですね。

井口さん ええ、インスメタルさんのあのカットマシンは
5尺 X 10尺の板を切れるレーザーで、
24時間働くんですからスゴイですよ。
プログラム入れると無人で夜な夜なカットしてるんですよ。

清水 (笑)エライヤツですねー。夜な夜なねー(笑)。



中島鐵店さん


中島鐵店さんの工場の様子


ガス溶断された製品


ガス溶断のマシン。この迫力をあなたに伝えたい。
「超クールです」by清水薫

清水 中島鐵店のガス切りのマシンもあれ、
スゴイ勢いありましたね。

井口さん そうですねー。
中島鐵店さんはガス切りメインでやってますからねー。
ガス切りって500ミリ厚の鉄板まで切れるんですよ。

清水 500ミリ厚の板って言ったって、
もうそんなの板じゃないですよ!塊ですよカタマリッ!
そんなぶ厚いモノまできれるんだっ!

井口さん ナナメにも切れるらしいですよ。
船のイカリを降ろすスロープのパーツとか・・・

清水 (笑) ヤバイですねー、もう 超クールですねー。



井口産業さんの工場の様子


鋼材をカットしているところ



清水 しかし 井口君のところには
鉄鋼材料いっぱいありましたね。

井口さん ええ、鋼材屋ですから、、
いろいろな工場に卸してるっていう繋がりもあって
こういった様々な加工品の手配もしています。
自社工場では 鋼材のカット売りもしてますよ。

清水 最近 その鋼材っていうか、角パイプとか、
スッゴク高くなって来てるんですけど・・・
しかもついこの前、角パイプを注文したら
在庫がないから2〜3日 待ってくれと言われて・・・
ビックリしたんですよ。
そんなこと言われたの 初めてでさ・・・
今、鉄鋼業界で何が起こってるんですか?

井口さん んー、やっぱり中国っていうか・・・他も、んー、
東アジア一帯が ガンバっているといいますか・・・。

清水 で、別に彼らが日本に来て
鉄パイプを買って帰る訳じゃないでしょ?

井口さん んー、彼らが主に買っているのは高炉品と
呼ばれるもので自動車用の鋼板とか、
その角パイプもそうだと思うんですけど、
まー付加価値品ですよね。
高炉品っていうのは鉄鉱石から造る鉄のことです。
スクラップされて、分別されて、
それを溶かして造る鉄は電炉品といいます。
電炉品の場合、まー、分別の方を
徹底する技術といいますか、それが結構ね
難しいらしいんですよ、品質を一定に保つというのが。
つまり鉄板のなかに一カ所だけやわらかい部分があると
そこが グニャっといってしまう・・・。
板を成形しても、もうバインバインになっちゃうんですよ。
まー、たまにそういう材料を買っちゃって
困ってる業者さんとかいらっしやいますけど・・・。

清水 へーーーっ!



井口さん 高炉品だと鉄鉱石から造るから
そういうことはないんですよ。
で、人気なんで鉄鉱石が足りない、
で日本に入ってこない、で、高い。
俗に言う中国が買い占めて・・・というのは
日本の製鉄メーカーの鉄鋼製品が品質が高いので
製品によっては日本の鋼材を使うように
指定されているらしく、それゆえ優先的に
そっちにまわしてるらしいので、
こっちにまわってこないってことなんですよ。

清水 へーっ、そーなんだ。

井口さん 他の要因としては、シッピングのこと、
つまり石油の高騰がありますね。

清水 最近、ガソリンも高いですからねー。
ってことは、鉄の金額はまだあがるの?

井口さん それについては分からないです。
ただ高炉品についてはまだ上がるだろう
といわれてますけど・・・。

清水 じゃ、鉄鋼メーカーとか一次問屋なんて
そうとう儲かってるんじゃないですか?

井口さん ウハウハなんじゃないですかね。
ただ、今までの10年間が赤字たれ流してきたので、
やっとその分を取り返しているとこらしいです。

清水 町の製造業や物販店はツライ時期ですよね。
材料費は上がるわ、値段は上げられないわで・・・。

井口さん 一次産業が儲かって、二次産業が儲かって、
そこから三次産業が儲かるまでには、
やっぱり時間がかかるみたいですね。


井口産業株式会社
所在地 千葉県浦安市鉄鋼通り1-3-3
業務内容 鉄鋼材料販売・加工
URL http://www.iguchi-steel.co.jp
メール ryuichiro-iguchi@iguchi-steel.co.jp
サガシモノ 井口産業(株)



駒沢一丁目にあるカフェをデザイン・製作いたしました。



オーナーの飯田さんは、とても男っぽく、
大柄でカッコいい、ロックな方でした。

僕と飯田さんはこのカフェのあり方について、
いろいろ話し合いました。
・普通であるとはなんぞやということ。
・ガランとした感じはいい。
・デザインという行為を特にしないというデザインについて。
・俗に言う、カワイイ女の子のためのカフェではない。
・けど、カッコイイ女の人は好きだ。

で、こんなカフェが出来ました。

僕はほとんどのメニューを食べましたが、かなり美味しかったです。
お近くにお越しの際は、ぜひお立ち寄りくださいませ。

P.S. 犬を連れて店内に入ってもOKみたいです。


KOMAICHI & CAFE コマイチアンドカフェ
所在地 東京都世田谷区駒沢1-20-7-2F
アクセス 東急田園都市線駒澤大学駅 徒歩5分
TEL 03-5430-3666
営業時間 月〜土 12:00〜26:00
日 12:00〜23:00
(無休)
URL http://www.komaichi.com/

清水薫 (1970生)
金属工房を経て、株式会社IDEE入社、IDEE WORKSHOPにて商品開発と製作を行う。
96年、EXIT METAL WORK SUPPLYを設立。
金属で物を作りながら考える事を中心に、家具・什器のデザイン、自社工房での製造、及び企業に対してのプロダクトデザインやマテリアルの開発等を行う。
2007年より既製品什器の製造・販売を開始。
メーカーを目指してみる。メーカーカタログサイト



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#068 2010.08 上海見聞録
#067 2010.07 香港見聞録
#066 2010.06 現代手工業展2010
#065 2010.05 展示会の準備 その2
#064 2010.04 展示会の準備 その1
#063 2010.03 展示会について
#062 2010.02 NPOについて
#061 2010.01 新年のご挨拶
#060 2009.12 星のや京都
#059 2009.11 先人達に学ぶ
#058 2009.10 ビルの壁面のアート
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#053 2009.03 ホームアクセサリーを作る その1
#052 2009.02 EXIT この春の開発
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