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今回は、鉄屑を引き取ってもらうためにツチヤ産業(株)に行ってきました。
モノを作っていると、ゴミが出ます。
極力ムダの出ない様に気は使っているのですが、材料の切り端や、製作物の失敗や、
現場から引き下げてきた物などで、やっぱり処理しなければならない廃材が出てしまいます。
スタンダードトレードの渡邊君は、製作するたびに出る木の屑を春から秋まで溜めて、
冬になったら工場内の暖炉の燃料にするんだと言ってました。
私達のような鉄工をする者は、そういうわけにもいかないので
金属のリサイクル工場に持って行って引き取ってもらうのです。
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まずトラックごと重さを量ります。
これは地面にただ鉄板が敷いてあるのではなくて
この鉄板の下の部分が量りになっていて、
その数値は事務所の窓のところに表示されるのです。
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工場内に入ったら、鉄屑の分別です。
私が持ち込んだのは、アルミ、ステンレス、鉄です。
この分別作業がとても大事なのです。
どうやって分別するかといえば、
もちろん、人の手で一つ一つ分別するのです。
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ここで分別された鉄屑が鉄鋼所に運ばれて
電炉の中でまた鉄鋼資源に生まれ変わります。
前回のコラムで井口産業の井口君も言っていたように、
変な物が混ざっていると良い鉄が作れないので
キチンと分別します。
この時点で鉄以外の金属(アルミ、ステンレス等)を
荷台から撤去します。
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で、鉄だけ残してOKが出るととても大きな電気磁石が
天井のクレーンからグォーンと降りてきます。
トラックの荷台の上で止まり、電気磁石にスイッチが入ると、
総重量何百キロの鉄の破片が浮き上がってくっついてゆくのです。
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グォーンとそのままゆっくり電気磁石は上昇してゆきます。
鉄屑がつらなってメカクラゲみたいです。
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グォーンとその電気磁石は天井のクレーンで
工場の奥のほうへ進みながら上昇を続けるので
斜めの方向に飛んで行く様に見えます。
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クレーンの上のコックピット(写真右上)で運転しているおじさんも
電気磁石と共に遠くへ行ってしまいました。
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一番奥まで行って電気磁石のスイッチが切られると大量の鉄の破片が重力のかかるがままに音を立てて落下してゆきました。「超クールだよ・・・・・・。」(オレ、もう、気絶しそう。)
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工場の反対側では、大きすぎる鉄屑を
ガスバーナーで切断していました。
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鉄屑をすべて引き取ってもらった後、
またさっきの所にトラックを回して重さを量ります。
今回はステンレス屑約340kg、鉄屑約340kgを¥28,000で
買い取ってもらいました。
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ちなみに12〜13年前は¥5〜6,000位でした。
それから、行くたびに安くなっていって、その2〜3年後には¥0になりました。
それからまたその2〜3年後には、引き取ってもらうのに有料になった時期もあったりして・・・。
けど、また次第に買ってくれるようになって、最近じゃ、随分な高値で引き取ってくれます。
これも中国の影響ってやつなのでしょう。
こんな角度からもちょっとしたご時世を感じられるんですね。
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ツチヤ産業株式会社 |
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所在地 |
東京都大田区東糀谷4-7-20 |
業務内容 |
鉄鋼原料の引き取り
解体工事
産業廃棄物の処理 |
TEL |
03-3745-1871 |
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