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ホーム > モノ作りの現場から > EXIT METAL WORK SUPPLY 清水薫 #023



みなさん、電動工具のMakitaはご存知だとは思いますが、
実はそのMakitaが「世界のMakita」だってこと知ってましたか?
日本国内はもとより、アメリカ、メキシコ、ブラジル、アルゼンチン、イギリス、フランス、
スペイン、イタリア、ドイツ、オーストリア、ハンガリー、ロシア、アラブ首長国連邦、
中国、韓国、シンガポール、オーストラリアなど世界中にMakitaの海外子会社があり、
生産・販売などをしているのです。
実にMakita製品の約8割は海外で使用されているそうです。

宇宙ステーションの中での現場作業で乗組員が使っているのはMakitaであり、
火災にあった教会を再建するためにクリントン元大統領が使っていたのもMakitaであり、
ロックバンドのMR.BIGがエレキギターを弾くのに使っていたのもMakitaでした。

今回は、そんなMakitaの生産活動の中心拠点である岡崎工場に取材に行ってきました。
工場内は撮影禁止のため画像を載せることはできませんが、
株式会社マキタの岡崎工場総務部の総務課課長の平井さんと主任の伊藤さんが、
広い広い工場の中を約1時間かけて、モーターの製造工程から
電動工具が最終的に組みあがるまでを親切に説明してくださいました。



ショールームにて


これが初代電気カンナです


漢字で「牧田」。超クールです。

工場見学が終わって、、、

伊藤さん (製造工程の)流れが分かりましたか?

清水 いやぁー、圧巻でしたねー。
ありがとうございました。

伊藤さん ショールームはこちらになります。
これが1958年に発売された
国産初の電気カンナですね。
電動工具メーカーとしてのMakitaは
ここから始まりました。
創業は1915年です。
この携帯用小型電気カンナを作る前は、
もっと大きなモーター等の製造・修理・販売
をしていました。

清水

大きなモーターを作っていたメーカーが
この携帯用電気カンナを機に
小型化の道を進んでいったのですね。
(現物を近づいて見る)
うわぁ!ネームプレートのMakitaの部分が
漢字で「牧田」って書いてある。
うぉぉぉ、鳥肌が立ってきたー、すげー!


最新の充電式インパクトドライバのディスプレイ


試し打ちをしている平井さん

平井さん こちらがリチウムイオンバッテリーを使用している
最新の充電式インパクトドライバです。
これが今一番売れているインパクトドライバです。
ちょっとビスを打ってみましょう。

(ダダダダダダーッ)

小林 かっこいー、、、。
Makitaの商品って全部で何種類くらいあるんですか?

平井さん 全部で800機種くらいですかね。

伊藤さん まぁそういうモデルの種類が豊富だっていうのも
Makitaの強みですね。




新商品を紹介している平井さん


業界初!
充電式4モードインパクトドライバ
©Makita


展示場の様子

平井さん これが世界初の4モード切替の製品で、
震動ドリル、インパクトドライバ、低速/高速ドリル、
ドライバ(クラッチ16段切替)ができるものですね。

小林 新製品ですね。

伊藤さん これ作ったら、すぐ出てしまう。
生産が追いつかないんですよ。
人気商品です。

清水 これ便利ですね。
昨日現場入っていたんですよ。
金物を割りと高いところ(3.5m)で
コンクリートの壁に穴を開けて
プラスチックのアンカーを入れて、
ビスで固定するっていう取付工事をしていたんですが、
三脚の上で作業している人に下から別のスタッフが、
まず震動ドリルを渡して、
穴あけ作業が終わったら、
次にインパクトドライバを渡して、
っていう二人作業でした。

これがあれば、三脚の上にいる人間が
ポケットの中に震動ドリルの刃とプラスのビットを
準備していれば先端を交互に替えるだけで
コンクリートに穴を開けて、アンカーにビス打ち、
っていう作業も一人で楽にできますね。

何より震動ドリルがコードレスっていうのが
三脚の上で取付工事するときにはいいですよね。
現場でドラムからコードがいっぱい出て、
こんがらがっているのも見た目につらいですからね(笑)。


入母屋・宮造りの凹面切削に最適!
曲面カンナ

平井さん これ変わったカンナでしょ(笑)。
曲面カンナです。
宮大工さんくらいしか使わないかな。

清水 あんまり見ないですね(笑)。


生産されたモーターを検査しているところ
©makita


セル生産方式による組立工程
©makita

工場を見学していて思ったのは、
Makitaのモーター生産工程において最新のフルオートメーションの
生産スピードと精度、チェック体制の凄さ・厳しさでした。
そこに「世界のMakita」を垣間見ました。

あと、「セル生産方式」と呼ばれる組立工程では、
生産性を上げるための創意工夫、考え尽くされた事前の段取り、
無駄の無い動線、チームワークとプライドなどを強く感じました。

そして何より、物を作っている僕が感動したのは、
製品を組み立てるための「ジグ」の精度が
あまりにも素晴らしかったことです。
詳しくは書けませんが、あのジグの動きは半端じゃなかったし、
Makitaの商品と同じくらい、かっこいいなと思って、
見とれてしまいました。

Makitaの大きな工場(敷地面積16万平米/ナゴヤドームの2.3倍)は
どこを見ても綺麗でした。
うちの小さな工場をいつも綺麗に保つことだけでも大変なのに、、、。



僕が長年愛用しているMakitaの電動工具
岡崎工場 総務部 平井さん、伊藤さん、
お忙しい中、工場を見学させていただいて
ありがとうございました。
大変勉強になりました。
僕にとってMakitaの工具は、過酷な現場作業の中、
頼りになるタフな相棒です。
これからも、現場の職人さんを支える
理にかなった素晴らしい工具を生み出していってください。



本社所在地 〒446-8502
愛知県安城市住吉町3-11-8
業務内容 電動工具、木工機械、エア工具、
園芸工具、家庭用機器等の製造・販売
URL http://www.makita.co.jp/
沿革
大正4年 3月 名古屋において牧田電機製作所(個人経営)創業、電灯器具、モーター、変圧器の販売修理を開始
昭和20年 4月 工場疎開を兼ねて安城市住吉町の現本社に移転
昭和33年 1月 国産第一号の携帯用電気カンナを発売
昭和37年 5月 商号を株式会社マキタ電機製作所に変更
昭和45年 7月 マキタU.S.A.Inc.(米国)設立
昭和45年 7月 岡崎工場(愛知県岡崎市)新設
昭和46年 9月 マキタ・フランスS.A.(フランス)設立
(平成17年4月からマキタ・フランスSASに社名変更)
昭和47年 12月 マキタ・エレクトリック(U.K.)Ltd.(英国)設立
(平成4年12月からマキタ(U.K.)Ltd.に社名変更)
昭和48年 5月 マキタ・オーストラリアPty.Ltd.(オーストラリア)設立
昭和48年 11月 マキタ・パワー・ツールズ・カナダLtd.(カナダ)設立
(平成3年1月からマキタ・カナダInc.に社名変更)
昭和49年 5月 マキタ・ベネルックスB.V.(オランダ)設立
昭和49年 6月 マキタS.p.A(イタリア)設立
昭和52年 2月 S.A.マキタN.V.(ベルギー)設立
昭和52年 4月 マキタ・ヴェルクツォイクG.m.b.H.(ドイツ)設立
昭和56年 6月 マキタ・ド・ブラジルLtda.(ブラジル)設立
昭和56年 9月 マキタ・ヴェルクツォイクG.m.b.H(オーストリア)設立
昭和59年 9月 マキタ・コーポレーション・オブ・アメリカ(米国)設立
昭和63年 5月 マキタ・タイワンLtd.(台湾)設立
平成元年 4月 マキタ・エスパーニャS.A.(スペイン)設立
(平成3年11月からマキタS.A.に社名変更)
平成3年 1月 チェーンソーメーカーのザックス・ドルマーG.m.b.H.(ドイツ)を買収
(平成3年9月からドルマーG.m.b.H.に社名変更)
平成3年 4月 商号を株式会社マキタに変更
平成4年 7月 マキタ・パワー・ツールズ(H.K.)Ltd.(香港)設立
平成5年 11月 マキタ・ニュージーランドLtd.(ニュージーランド)設立
平成5年 12月 マキタ(中国)有限公司(中国)設立
平成6年 7月 マキタSp.zo.o(ポーランド)設立
平成6年 11月 マキタ・メキシコS.A.deC.V.(メキシコ)設立
平成7年 7月 中国において電動工具の生産開始
平成8年 8月 マキタ韓国株式会社(韓国)設立
平成9年 4月 マキタ・ガルフFZE(アラブ首長国連邦)設立
平成10年 4月 マキタ・アルゼンチンS.A.(アルゼンチン)設立
平成11年 3月 マキタ・チリLtda.(チリ)設立
平成12年 4月 マキタSA(スイス)設立
平成13年 3月 マキタOy(フィンランド)設立
平成15年 10月 マキタ・ロシアLtd.(ロシア)設立

清水薫 (1970生)
金属工房を経て、株式会社IDEE入社、IDEE WORKSHOPにて商品開発と製作を行う。
96年、EXIT METAL WORK SUPPLYを設立。
金属で物を作りながら考える事を中心に、家具・什器のデザイン、自社工房での製造、及び企業に対してのプロダクトデザインやマテリアルの開発等を行う。
2007年より既製品什器の製造・販売を開始。
メーカーを目指してみる。メーカーカタログサイト



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#067 2010.07 香港見聞録
#066 2010.06 現代手工業展2010
#065 2010.05 展示会の準備 その2
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#062 2010.02 NPOについて
#061 2010.01 新年のご挨拶
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