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ホーム > モノ作りの現場から > EXIT METAL WORK SUPPLY 清水薫 #035



トラスボックスの伊藤洋介さん

愛知県にスゴイ現代手工業家がいました。
トラスボックスの伊藤洋介さんです。
モノ作り、自己表現、圧倒的な個性、そして理屈なしのパワー、
誰かから教わってどうこうとか そういう事ではなくて
自分の嗅覚だけで進む野生の本能。
こんな人に会うとボクはもう嬉しくて嬉しくて、、、


TRUSSBOXの原点であるスカルシリーズはロックを形にというスピリットから始まった現在でも続く唯一の作品。


伊藤さん 、、、高校中退して音楽を、、、
ロックバンドのベースやってて、、、
まぁ、親父が建築の鉄骨を作る仕事してるから
ガキの頃からそこでそんな仕事もやってて、、、
仕事終わった後、地面に落ちてる鉄の破片を集めて
最初に作ったのがスカルなんだ、、、
自分で何かを作り出したのはそれが始まり、、、
で、そんなスカルを知り合いのバーとかに
置いてもらったりするじゃん。
そうするとなぜか「骸骨を作って」じゃなくて
「棚を作って!」とか「店を作って!」って
話になるじゃんね。
カンバンとか面白かったね、、、
「カッコいいの作ってよ」って言われて、
絵描いて、提案して、作って、、、


お客様のイメージを形にするOBJECT SIGN



住宅には欠かせないエクステリア、門扉、手摺等の提案型ロートアイアン


清水 それまでお店とかデザインしたり
作ったりしたことあんの?

伊藤さん ナイナイ

清水 親父さんの鉄工所じゃ どんなモノ作ってたの?

伊藤さん H鋼で鉄骨、、、
ビルとかのデッケー柱とか梁とか、、、
だから店のモノとかを作る技術が分からなかったから、、、
けどまぁ材料だけは手元にあったから、、、
こー、いろいろと作っていくうちに
何とか形になったかな。

清水 バリバリの叩き上げだね。

伊藤さん たぶん清水くんと同じくらいガンバってきたよ。
「ナメんじゃねぇ!」って想いあるもん。

清水 オレそんな やんちゃ じゃないから(笑)

伊藤さん 何言ってんだよ、オレにはスゲーわかるもん(笑)

清水 (笑)



エントランスは特にオーナーのイメージが固まっていることが多く、自分の趣味とばっちりあった時の感覚がたまりません



特に空間デザインは映画などのワンシーンを思い浮かべながら考えることが多く、エイジング塗装、装飾、什器などのスチール工事等はTRUSSBOXの得意とする分野


国際花博金賞及び最優秀賞受賞の
「Offert une fois dans la vie」

伊藤さん で、店舗デザインとかやり始めて、
カベとか汚れてたほうがいいから
自分でやり方考えて汚し始めて、、、
で、そのやり方が分かったから
今度は什器も汚してみたりして、、、
そんな感じで店のデザインから
施工までやるようになった、、、
だからそのうち昼は重量鉄骨やって、
夜は寝ないで店のカンバン作ったりって
そんな事やってたんだけど
だんだん比率が自分の仕事の方が増えてったってのもあるし
まぁあと、重量鉄骨の鉄鋼業界に
嫌気がさしたってのもあって、、、
だって「トンいくら」っていう仕事だからさ(笑)

清水 作ったモノなのにトンいくらなの?
スケールでっかいなぁ(笑)。

伊藤さん 本当 大ざっぱなんだよね。
で、儲かるかっていうと全然そんなことなくてさー
家族が潤ってるトコなんて見た事ないし(笑)
オレはそういうのイヤだなぁと思って、、、
で、ヤメて、自分で会社始めて、、、
始めたはいいんだけど大変だったなぁ(笑)
営業なんてしたことないし、
作るモノのクオリティーとかもねぇ
で、デパートとか町中とかジロジロ見て回って
これキレイだなぁとか、
これカッコいいなぁとか、、、って

そんな事してたらオレのやりたい事が
「装飾金物」っていうんだって分かってきて、、、
で、バンド活動止めて、、、
周りの人からはもったいないって言われたんだけど、
オレの中では夢が変わっただけだから、、、それだけ、、、
そこから 突っ走ったね、、、
そんで、、、いっぱい作ったんだよね。

清水 師匠は、、、?

伊藤さん いない、、、
作り方とかは自分で考えて、、、
曲げたり、叩いたりして後は作りながら、、、

清水 スッゲー!


永瀬正敏監督作品『渇いた花』
プレミアム試写会特設ギャラリー展示品

伊藤さん いつだったかなぁsmart って雑誌があって、
知り合いのブランドのコーナーで
撮影用にスカル作ってくれって頼まれて、
で、作ったんだけど、
そん時のモデルが永瀬 正敏さんで、
そのスカルを見てスグ「うぉっ!」って言ってくれて、、、
「名刺下さい」って言うから
オレ、大ファンだったし 嬉しくて、、、
で、数日後 永瀬さんからケータイに
電話かかってきてさ、、、
信じられなかったんだけどさ!
イタ電だと思うじゃん(笑)。
そしたら彼が監督した映画の試写会の
会場に置きたいから
「この映画を見て感じたイメージで
あのスカルを作ってくれないかボク買うから」
って言うの!
もう嬉しくてさぁ、本当うれしくてさぁ、、、


伊藤洋介さんには9月1日より、「モノ作りの現場から」の連載を通じて、
トラスボックスの活動とその周辺の出来事を紹介していただけることになりました。
そちらの方もどうぞよろしくお願いします。


トラスボックス/有限会社GOOD STEEL
所在地 〒441-8148
愛知県豊橋市一色町一色上32-5
TEL 0532-47-2236
FAX 0532-47-2238
業務内容 ショップデザイン 及び
店舗用什器や装飾金物のデザイン、製作
ならびに 金属製スカルの製作など
MAIL info@truss-box.com
URL http://www.truss-box.com/


ボクが担当しているSKRシリーズです。
前回のレジカウンター、ディスプレイテーブル、ポップスタンドに続き
ハンガースタンドやミラー、テーブルの脚などを考えてみました。



SKR-04 ハンガースタンド

ボクの中でハンガースタンドの基本形といったらコレでしょうか。
Φ21.7のガス管の割と細いのに
肉厚だからしっかりとしているトコが好きです。
表面はテクスチャーが欲しいので
サンデイングマットに仕上げました





真鍮メッキをしてアンティーク仕上も渋くて好きです。
キャスターはメーカーさんに別注したEXITオリジナルで
ステンレスのボディーにサンドブラスト、
オリジナルの刻印入りです。




SKR-05 ミラー

この鋼鉄のデコラティブな変形フラットバーを見つけた瞬間から
ミラーの枠に使いたいとピンときました。
中のミラーもベベリング加工(小口のテーパーカット)して
より枠のディテールを強調してます



全体の作りとしてはシンプルに、
サンディングマットに仕上てあります。
壁に立て掛けて使用してください。




お店の中央に設置したい場合は専用のスタンドをどうぞ。
角度は3段階に調整できるようになっています。



SKR-06 テーブルの脚

鋼鉄の素材感を強く打ち出したテーブルの脚です。
テーブルの天板はおまかせいたします。
年季の入ったオイル仕上の木の天板はもちろん
大理石とかコンクリートの天板にもハマると思います。



ベースはヘビィな分厚い鉄板を使用してます。
存在感も重いですけど重量も重いです。
半球の下にはアジャスターが入っています。



SKR-07 ハンガースタンド

鍛造と鋳造のハンガースタンドです。
鍛造の脚はいつもよりもデコラティブに製作してみました。
鉄の黒皮でサンディングマット仕上です。
トップに付けてあるのはオーシャンビートル別注の
鉄の鋳造による立体の百合の義星です。



立体の百合の義星を
オリジナルの鉄の引き物の台の上に付けてます。
側面のフックは丸棒を途中から
ペッタンコにタタキつぶしています。
ちなみにこの写真は真鍮メッキのアンティーク仕上です。




上の約 1/3 は丸棒で、下の約 2/3 は角棒で製作し
全体的に軽めのハンマートーンを入れてあります。




今月の開発はこんな感じでした。

いゃ−すっかり夏ですね
7月になると東京タワーの照明の色が
このように白く変わるんです。
(個人的にはオレンジ色に照らされる方が好きですが、、、)

夜に白っちゃけて浮かび上がる東京タワーを見ると
「あぁ、夏が来たんだなぁー」って思うんです。


清水薫 (1970生)
金属工房を経て、株式会社IDEE入社、IDEE WORKSHOPにて商品開発と製作を行う。
96年、EXIT METAL WORK SUPPLYを設立。
金属で物を作りながら考える事を中心に、家具・什器のデザイン、自社工房での製造、及び企業に対してのプロダクトデザインやマテリアルの開発等を行う。
2007年より既製品什器の製造・販売を開始。
メーカーを目指してみる。メーカーカタログサイト



#069 2010.09 モノ作り 今昔
#068 2010.08 上海見聞録
#067 2010.07 香港見聞録
#066 2010.06 現代手工業展2010
#065 2010.05 展示会の準備 その2
#064 2010.04 展示会の準備 その1
#063 2010.03 展示会について
#062 2010.02 NPOについて
#061 2010.01 新年のご挨拶
#060 2009.12 星のや京都
#059 2009.11 先人達に学ぶ
#058 2009.10 ビルの壁面のアート
#057 2009.09 rooms 19
#056 2009.08 日本のモノ作りについて思うことを少々
#055 2009.07 ハイテクなモノ作り
#054 2009.06 部屋を彩るもの ホームアクセサリー展
#053 2009.03 ホームアクセサリーを作る その1
#052 2009.02 EXIT この春の開発
#051 2009.01 両テは強えのか!2009
#050 2008.12 EXIT 今年の開発
#049 2008.11 井口産業の井口君
#048 2008.10 やさしいコンクリート KITSUJI
#047 2008.08 誰かの為のギフト&トロフィー展
#046 2008.07 トロフィーを作る
#045 2008.06 トロフィーをいじる
#044 2008.05 iron I(アイアンアイ)
#043 2008.04 現場で使える英会話
#042 2008.03 ロートアイアンのパーツのことならレッキーメタル オーナメント ジャパン
#041 2008.02 浦安
#040 2008.01 「溶接します。」
#039 2007.12 「ガス切りをやります。」
#038 2007.11 「パイプを曲げます。」
#037 2007.10 「鍛造やります。」
#036 2007.09 読書の秋
#035 2007.08 トラスボックス/EXIT 今月の開発
#034 2007.07 百合の義星/EXIT 今月の開発
#033 2007.06 協同して開発しています/EXIT今月の開発/平松工業 仕事展
#032 2007.05 什器のメーカーになってみよう
#031 2007.04 「モノ作り」白書
#030 2007.03 studioMIRA 太田彩子さん
#029 2007.02 工業用ネジからアートネジまで特殊ネジのことならなんでも 川端ネジ製作所
#028 2007.01 hitin metals 佐藤江利子さん
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#025 2006.10 建築金物全般と鉄の素地をそのまま見せる表面コーティングの研究と開発
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