
紙の箱

紙の箱

銀製宝石箱

象眼したシガレットケース

鉄地に金象眼のシガレットケース

江戸時代の印籠時計

バックルとシガレットケース

中世の騎士道物語を施した箱

4世紀ごろ使われていたブロンズのトイレ
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今まで、ぐい飲みや皿や花器など、
器物はよく作ってきましたが、
蓋の付いたいわゆる「箱」は、
ほとんど作ったことがありませんでした。
箱というのは、何かを入れる外側。
何となく、心もとない感じがあって、
今まであえて作ろうとは思わなかったのです。
辞書で調べてみると、
「箱」とは、一定形状を保持できる容器のことを言い、
内容物によって素材は様々、
形状は、直方体で蓋が付いているものが一般的。
また、比喩として使われることも多く、
容器でなくても、直方体に近い物を指して「箱型」と言ったり、
建物や店なども「箱」と呼ぶことがある、とのこと。
考えてみれば、箱は世の中に沢山存在します。
お菓子を入れる箱から、ジュエリーを入れる宝石箱、
鉛筆や書類を入れるケース、洋服や本を入れる棚、
車や家だって箱ですよね。
箱は、何かを守ったり、居場所を作ったりするものです。
中にあるものの為に存在するような所がありますが、
だからこそ、利便性だけではなく、
箱にも素敵さや楽しさを求めたりします。
お菓子など頂き物をすると、
素敵な箱に入っていることがありますよね。
私なんか、それを見るだけで、
中身の評価が上がってしまうくらいです。
中のものがメインなら、箱は前菜みたいなもの。
そういう箱は取っておいて、別なものを入れてまた使います。
そしていつの間にか、単なるお菓子の箱ではなく、
ジュエリーや小物ケースとして、
部屋の中でしっかりと存在感を持ちはじめます。
そうなると箱はまた、別の顔をしているのです。
箱の中に何を入れるかは自由。
中に入れるものによって、外側の表情も違って見えるし、
逆に、どんな箱に入れるかによって、
中身の見え方も変わってきます。
ちょっと入れ物を変えるだけで、
見慣れたものも新鮮に感じたり・・・。
今まであまり感心を持たなかったのですが、
箱のことを、これからもっと注目してみようかと思います。
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