それから、先日、ご結婚された二人のために、 マリッジリングとジュエリーボックスを制作しました。 以前に作った、叩き出しのリングの写真をHPでご覧頂き、 制作を依頼して頂きました。 まず最初に、高尾のアトリエに来て頂き、 過去の制作品を見つつ、イメージを決めつつ、 金属で遊んでもらったりしながら、打ち合わせをしていきました。 打ち合わせのイメージを元に、銀でサンプルのリングを制作し、 確認してもらいました。 細かい修正などを話し合い、本番のリング制作を開始。 地金はプラチナを使いました。 ちなみに、マリッジリングはプラチナを使うことが多いのですが、 プラチナは抗酸化作用が非常に高く、 黒くなるようなことがほぼないので、 「永遠の輝き」を持つということで、好まれる金属です。 リングは、まずプラチナの棒材を購入する所から始まります。 いわゆる打ち出しと呼ばれる制作方法で、 棒材を叩きながら輪にし、プラチナで接合し、 叩いたり削ったりしながら形を整えていきます。 最後にピカピカに磨くのですが、 プラチナは地金自体に粘りがあり、引っ張ってしまうので、 ピカピカ仕上げはなかなか難しいです。 細かく細かくキズを取りながら磨いていきました。 完成品は、金槌で叩いた形を活かしながらも、 落ち着いた飽きのこないデザインのものになりました。 リングと共に、お二人に合わせたジュエリーボックスも 制作させて頂きました。 今回は、お二人の末長い幸せを願い、 アンティーク風に仕上げたボックスに、 ブーケの彫りを入れました。 お二人のお名前と式の日にちも入れ、 ふとした時に、式の時の幸せを思い出すアイテムに なってくれればと思っています。 リングもボックスも、お二人にとても喜んで頂け、 一安心と共に、私もとても幸せな気持ちになりました。 ご依頼頂き、本当にありがとうございました。 この場を借りて、お礼をさせていただきます!