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ホーム > モノ作りの現場から > Notcho's workshop 木下悟(Notcho) #009




初めて歯医者さんのインテリアデザインをやりました。

現場は池袋の滝野川にある団地の中にあります。
築36年ぐらいで、16棟もある大きな集合住宅です。
この歯医者さんは団地の中の商店が並んでいる一角にあります。











古い歴史のある団地で、
今はおじいさんやおばあさんが大勢すんでいます。
このあたりでは歯医者さんは少なく、
上田院長は老人の方達の為に歯医者をつくらました。

現場できづいたのですが、
確かにおじいさんやおばあさんが多く、
いろんな方達に「何が出来るんだい?」と話しかけられました。
「歯医者さんですよ」と教えてあげると
みなさん喜んでくれてました。

今回、私は老人の方達のことを考えて
歯医者さんをデザインしました。

そのなかで一番大切にしたのが
どうすれば老人の方達に親しまれるのかということでした。
僕がなんとなくイメージしたものは昭和の床屋さんです。

まずファサードは現代的ではなくて
木をとおした温かい感じがするものです。
入口のドアは老人の方達の弱い力でも開きやすくするために
ドアの引き手は斜めにして、どんな身長のかたでもつかみ易く、
持って寄りかかれば開く、引き戸にしました。

ガラスは外からも、中からもぼんやり見えるものを選びました。
外と中の動きがやさしくはわかるものです。
ファサードの窓は大きく、光がたくさんはいってきます。
開放的なのですが、ほどよくプライバシーも守られています。
自分がどこにいるかが優しくわかるようにしました。

また、木製サッシでガラスを使っているため
どこが入口か解りにくいものです。
そのために老人の方達がぶつかって怪我をするといけないので
花壇で入口までの導線を作りました。

私はこの歯医者さんが親しまれるために
さらにもうひとつ特徴をつけたかったんです。
写真をよくみていただければ、解ると思うのですが
ファサードの建具に院長先生の名前を組み込みました。
上田院長本人はとても喜んで下さいました。

今回いろんな貴重な体験をしました。
歯医者さんをデザインすることも初めてでしたが、
老人の方達を考えてデザインするのも初めてでした。
「ひとに優しいデザイン」に少し近づいた気がします。






4月20日の日曜日の高木さんデザインによる
「おはじきビリヤード」のワークショップにも
たくさんの方に参加していただき、ありがとうございました。
今回、細かい塗装がメインで大変だったのですが、
みなさん最後までがんばられました。
そのラインナップを見て下さい。






5月16日の日曜日にgiftの後藤さんデザインによる
「バランスゲーム」のワークショップを行います。
まだまだ募集中です。ふるってご参加ください。




Notcho(木下悟) (丙午 牡羊座 B型)
(株)イデー企画開発部にて11年製作を担当。
2006退社後、独立し木工を中心に日々製作し続けています。




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