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ホーム > モノ作りの現場から > STANDARD TRADE. 渡邊謙一郎 #017








先日ある用事があって、
僕が十年位前に通っていた職人になるための
訓練校である「品川技術専門校」を久しぶりに訪ねた。

ここは職業能力開発のためにあって、
実習訓練を通じて必要な知識や技術、技能を身につけて、
少しでも有利な条件で就職することを目的としているところである。

入学することができれば、木工技術科をはじめ、
建築塗装科、金属造形科、電気工事科などの
建設業に関連する様々な訓練をうけることができまる。





そこで僕は木工技術科の筒井先生と小林先生に
木製家具製造の基礎や基本をたたき込まれ、
また職人としての心構えを教わりました。

その筒井先生に会いに行って実習室にはいると、
当時の僕と同じ作業着を着た、30人の生徒たちがいました。
彼らを見ているとなんだか懐かしい気持ちもあったのだが、
別の思いもした。






当時の僕は
家具を作れることだけで満足していたことを思い出したのである。
今も僕はそれができているだろうか。
そんなことを考えたら身が引き締まる思いをした。


初心に返る、いい機会だった。



職業技術訓練校で学んだことは技術だけではなく、
仕事に対する実直さも学んでいたのである。
真面目につくることだけの喜び、忘れてはいけない。


母校に帰り、そう思い返した。



渡邊謙一郎 (1972生)
神奈川大学工学部建築学科を卒業後、品川職業技術訓練校木工技術科へ。
(株)ユナイテッドパシフィックス、(株)日進装備にて特注家具製作を学ぶ。
1998年春、千駄ヶ谷に特注家具製作所として STANDARD TRADE. を創立。
2000年冬、横浜に自社工場を設立。
2002年夏、東京都目黒区に事務所移転と共に有限会社スタンダードトレード設立。
2003年秋、目黒区五本木にオリジナルショップをオープンさせる。以後、個人住宅用の家具を中心にオフィス、店鋪等のデザイン設計施工、住宅のリフォームと、デザインと製作の両方の立場からスタッフと共に幅広く手掛けている。



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#033 2007.06 自分の使用する材料
#032 2007.05 椅子の修理・張り替え
#031 2007.04 建築パーツ
#030 2007.03 飯田水引
#029 2007.02 神戸の現場
#028 2007.01 床塗り
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#026 2006.11 小物製作
#025 2006.10 どうなっていくか
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#022 2006.07 継ぎ手と見た目とその工夫
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#020 2006.05 繰り返し繰り返し
#019 2006.04 家具はメンテナンスフリーではない
#018 2006.03 経験の幅
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