
ガラスのコンポート。質感がよく、涼しい印象。

コンポートに合わせた皿。側面と底面に槌目を入れ、細かいヘアラインのような磨きを入れました。

二つを合わせて完成。

横から見ると、金属が透けたかんじがとても綺麗でした。

おまけ(1)
飲み屋さんでのテーブル風景。金属と木とガラスと焼き物が良いバランスです。

おまけ(2)
レストランで食べたデザート。見た目の楽しさは人を幸せにしますね。
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と、営業トークはこの辺にして、今月のお話を。。
今月の仕事で印象的だったのは、
ガラスのコンポートに合わせた銅の皿を作る、というもの。
他の素材との組み合わせの仕事は
あまりやったことがなかったので新鮮でした。
実際、作ったものがディスプレーされる時などは、
木製のテーブルや陶磁器などと一緒に
並んだりしているのでしょうが、それぞれは個。
今回の依頼品は、ガラスと金属が
一体となったものになりました。
作りながら思ったのですが、金属とガラスは相性が良いですね。
お互いに共通するところがあります。
ひとつには、「派手さ」。
両素材共に、光を反射するので、キラキラします。
そのキラキラの仕方に違いはありますが、
お互いに華やかな印象があります。
そして、そのキラキラの影響もあり、
どちらも「涼しげ」な印象を持っています。
どこかスッキリとしていて、夏に持ってこいな雰囲気。
もちろん、違いもあります。
色々あると思いますが、最も大きな違いだと感じることは、
やっぱり「透過性」です。
ガラスは光を通す。これは大きい!
それに、色も沢山のバリエーションを持っています。
でも力に弱く、落としたりぶつけたりすると割れてしまう。
一方、金属は色という観点では地味ですし、
光もシャットアウト。
でも強度は何にも勝るものがあります。
落としたって、へこめども割れません。
海外の骨董品で、ガラスの壺や器などに
金属のふく輪を巻いているものがありますが
(上口の部分に帯状の金属を巻き、補強している)、
なるほど、と改めて思いました。
理にかなっているし、相性も良いものだったのですね。
今回のコンポートは、
シンプルな色味ですが質感のあるガラスに、
銅の色を生かした仕上げの皿を組み合わせ、
独特の存在感のものになりました。
きっと良い空気感を出してくれるんじゃないかな、、
なんて思っています。
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