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ホームアクセサリー展にはお忙しい中、お越し頂きありがとうございました。

今回展示会に初めて参加させて頂きました。
率直な感想として、実に内容の濃い展示会だったと思います。
皆さん、とても気合いが入っていましたね。

ホームアクセサリーというテーマが、それぞれの得意分野をより引き立ててくれたのかなと感じます。



私たちのホーム


フレーム 威嚇したオラウータンと。


フレーム やさしい雰囲気の写真に癒されます。

私達は、金属と陶磁器。
部屋の中に、グリーンを取り込んだ空間を提案しよう!
普段からお互いテーブルウェアを制作しているせいか、
打ち合わせ時からアイディアが次つぎと生まれ、
お互いの波長も合い、よい空間が生まれました。
金属と磁器の相性の良さも実感しました。

そして写真家の須藤さんに写真をお願いし、
額に写真が入り、少しおとなしかった空間が
華やかなものへと変わりました。
須藤さん、ありがとうございました。
モロッコ、インド、ベトナム、奈良・・・
旅の中で偶然に出会った自然とイキモノ達は、
私達を新しい世界へと引き込ませてくれます。

写真家の須藤敬一さんは普段、
雑誌などのカメラマンとして活躍されています。
興味のある方は是非ご覧ください!
→→フォトログ


メダカも元気に泳いでいました。


鉢入れ


ボンボニエール 砂糖菓子やキャンディを入れて。

*作品イメージ(陶磁器)*

自然の中に人間たちが文化を築き始めたころ
の世界をイメージしています。
その頃の生き物たちはとても純粋で伸び伸びとしています。
植物も動物も人間も今よりずっと
目を輝かしていたのでないかと思います。  
その世界の一員になっている気持ちで制作しました。


石膏の板に絵を彫ります。


絵を描いた石膏の板にタタラで伸ばした土を貼り、フレームの形に組み立てます。


裏返すと絵が浮かびます。


好きな所に粘土をくっつけて遊びます。ハンコを押したり。。。


ハンコも手づくりです。


乾燥させるとグレーの土が白っぽくなります。
土は、水分がぬけ乾いていくと色々な方向へ動こうとします。歪みを抑えるため、じっくり1週間位かけて乾燥させます。
その後焼成します。


メダカ鉢の石膏型。フレームと同じ方法で成形しています。

*制作*

まず土選びから始めます。
白さの中で有田の磁器のもつタマゴのような色
と質感を残したい。
ただ、有田磁器は制作工程上粘りがないので
成形が難しく、そこに白い陶土を混ぜて使う事にしました。

フレーム、メダカ入れ、鉢入れ、ともにまずは型づくり。
石膏型をとり、そこに絵を描きます。
タタラ板で均等に土を薄く伸ばし、張り合わせます。
型から土を抜き、部品を付けていきます。
タタラで作ったフレームは
乾燥の段階で歪み易く壊れ易いので、
新聞紙を挟み水分がでたら取り替える。
その作業を繰り返し、1週間以上かけて
ゆっくり乾かしています。

素焼き後、釉薬を筆でのせていき余分な釉薬をはがし、
本焼をして完成です。
今回はテストを合わせ、4回の窯を焚きました。



高尾で植物採集。


採取した葉っぱ。根っこが長い!


佐藤さんを観察。
叩いています。


炙っています。


フレームの枠に、模様を付けた薄い真鍮を貼りつけています。


磁器の花器に金属の取手や飾りを付けました。おしゃれです!


写真家、須藤さんと写真を合わせての打ち合わせ。


都会からやってきた好青年は次の仕事があるため、急いで帰っていきました。


高尾から帰り、窯出し。作品が揃いました。


そして作品を持って高尾の金工工房へ。
hitin metals佐藤さんの所で3日間の合宿生活。
棚板にペンキを塗ったり、作品を合わせ、
セッティングのデモンストレーションをしました。
手伝います!と張り切って、針金を曲げる作業をしました。
ああでもないとやっているうちに針金はヨレヨレ。。。
佐藤さんはひょひょいと簡単に扱っていました。
佐藤さんの作業を見ていると簡単そうに見えましたが、
何でもそんなに甘くないのですね。
結局直してもらい、
私の作業は2度手間になってしまいました。
他にも色々な作業を見させてもらい、
佐藤さんの技術に改めて感心しました。

今回の展示会を通し、色々と勉強させて頂きました。
私もまた一歩前進できた気がします。


色々とお手伝い頂いた皆様、本当にありがとうございました。

また次の展示会に向けて
自分自身パワーアップしていく予定です!



KNUT ceramic studio(クヌート セラミックスタジオ)小川由利子

うなことゆりこ
2002 武蔵野美術大学 工芸工業デザイン学科 卒業
2004 沖縄県立芸術大学大学院 陶磁器専修 修了
2003 日本クラフト展 出品
2008 KNUT ceramic studio 設立

陶磁器で主にテーブルウェアーを制作。
KNUT(クヌート)としてリサイクル粘土を使用した器を展開。

MAIL yuriko@knut.jp
URL http://www.knut.jp/



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