モノ作りの現場から(アーカイブ) | 読みモノ(アーカイブ) | 最新のコンテンツはこちらです
ホーム > 読みモノ > FACTORY GIRL ファクトリーガール > 小川由利子





新年明けましておめでとうございます。
昨年は新しい出会いや様々な方の助けにより、充実した一年を過ごす事ができました。
また昨年より現代手工業乃党factorygirlにも参加させて頂き、より多くの事を学ぶ事ができ感謝しています。

そして2010年の始まりです。
不況真っ只中、将来も不安だらけのご時世です。
人に責任を押し付けるような考え方はやめにして、皆が協力し合える社会になるとよいですね。
私も昨年の反省点を踏まえ精進していきたいと思っております。


gallery sow
入口の人形はSAVAKOさんのアート作品、ポルチコポピリンさんです。


オーナーの裏さん。





さて私は昨年の秋、熊本〜湯布院(大分)へ行ってきました。

湯布院にあるgallery sowさんでは以前にもご紹介した
陶芸家、深堀知子さんの個展が開催されていました。
金鱗湖の近くにある小さなギャラリーは、
古民家をそのままギャラリーとして使っています。
豊かな自然に囲まれたのんびりした所でした。
そこで出会う作品は、普段の生活では忘れていたものを
思い出させてくれるようでした。


左が作者の深堀知子さん


代表作 歩きそうな家


きれいなふたもの


建物みたいな花入れ


深堀さんの仕事場にもお邪魔しました。ロクロ場です。


釉薬を掛ける所。ここで色付けをします。


色付けを待っている家がありました。


テストピースの数々


窯(丸いタイプの窯です)

深堀さんの作り方は足して足して、自分が納得するまで足していく。
削ぎの文化、エコブームに立ち向かうという作風です。
形や模様のイメージは目を閉じると浮かんでくる
風景や街並だそうです。
子供の頃から何故かその光景は変わらず、
頭の中で描き続けているもの。
「その世界を楽しんでくれる人がいて、
誰かひとりでも共感してくれる人やがいればそれでいい」
と彼女は言います。
私なんかはそれじゃあもったいない!なんて考えますが、
彼女の純粋な気持ちこそが、
この独特の器の姿を作り出しているのだろうなと思います。
目先の事ではなく、人の心の奥の部分を描いている。
その感性が私たちを彼女の作る器の世界へと
引き込んでいくのでしょうか。

カップの取っ手には人魚の尻尾ついていたり、
船が影から出て来るような風景。
音を立てて歩きだしそうな家。しゃべりだしそうな茶器。
かと思えば、静かにたたずむ花器もあります。

深堀さんの物語はまだまだ続いていくみたいです。

今回ご紹介したこのgallery sowは昨年12月で幕を閉じ、
もうひとつのギャラリー、BLUE BALLENが新しく変わりました。
1階2階とギャラリーが別れ、
同じ場所で2つの展示会が楽しめます。

湯布院のメイン通りにありますので
遊びにいらした際には是非覗いてみて下さい!


山が急斜面の為一度下がり線路を変更してまた登ります。


ちまたでは鉄男と呼ばれる鉄道ファンの皆様。傍から見れば私も十分な鉄子でした。




車窓からの景色、本当にきれいでした。




情緒溢れる矢岳の駅。


九州駅弁No.1という人気の鮎屋三代弁当を頂いてみました。

そしてもうひとつ、
私は熊本で列車の旅に行きました。
熊本から人吉への肥薩線は日本最大急流、
球磨川と平行して走ります。
桜の季節、紅葉のシーズンはまさに絶景だそうです。
そして今人気の人吉〜吉松の観光列車
「いさぶろう号・しんぺい号」に乗ってきました。
各駅5分間の停車時間があり、
ひと駅づつ降りてその駅を堪能できます。
そして見所は日本3大車窓です。
電車はスイッチバックをして山を越えていきます。
広大な自然を感じることができる車窓からの風景は、
本当に心が癒されました。

九州に行く際は是非。
私のオススメは、鹿児島県から「はやとの風」に乗り吉松へ。
いさぶろう号に乗り熊本県人吉へ。
人吉温泉に立ち寄り、熊本へ。
もちろん、逆パターンでも良いですね。
熊本の馬刺しは最高に美味しいですよ。


今回は自分のモノづくりはさて置き、
好きなことばかり書いてしまいましたが
たまには仕事を忘れて旅にでるのも良いものです。

本年も宜しくお願い致します。


人吉の駅では相良藩鼓笛隊出迎えてくれました。


国宝!青井阿蘇神社です。400年の歴史を持つ神社はかやぶき屋根と多彩な装飾で2008年国宝に指定されました。


あのD51通称デゴイチです。



様々な所に歴史を感じます。






なんだか面白い運転席。





KNUT ceramic studio(クヌート セラミックスタジオ)小川由利子

2002 武蔵野美術大学 工芸工業デザイン学科 卒業
2004 沖縄県立芸術大学大学院 陶磁器専修 修了
2003 日本クラフト展 出品
2008 KNUT ceramic studio 設立

陶磁器で主にテーブルウェアーを制作。
KNUT(クヌート)としてリサイクル粘土を使用した器を展開。

MAIL yuriko@knut.jp
URL http://www.knut.jp/



#16 2010.07.05 タイルの町、多治見へ
#15 2010.05.28 陶器もリサイクル vol.2
#14 2010.04.05 陶器もリサイクル
#13 2010.02.15 炎の神様
#12 2010.01.12 鉄子の旅 熊本〜湯布院 編
#11 2009.12.08 小平工房見学会
#10 2009.11.19 藍色のかたち
#09 2009.10.13 nikottoというお店
#08 2009.09.01 京都の前田姉妹
#07 2009.08.15 喫茶店と旅行会社
#06 2009.07.27 沖縄でのはなし
#05 2009.06.08 グリーンを着飾る hitin metals × knut ceramic studio
#04 2009.04.01 やきもの のこと
#03 2009.03.01 人の創造力をのぞく
#02 2009.02.01 おばあちゃんの台所
#01 2009.01.01 はじまりのうつわ