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ホーム > 読みモノ > めざせ!ロッキンオン 最終回 36. ロックヴォーカリストベストテン





早速ベストテンの発表です。今回の投票企画は接戦でした。
意外!と思われるアーティストは見られませんでした。


彼女については第5号で取り上げているので、多くを記述する必要はないですね。
日本の女性ロックヴォーカリストとして唯一トップテンに入って本当にうれしいです。



英国メタルの雄アイアンメイデンに彼が加入すると名曲「ACES HIGH」が生まれました。
今日ではこの曲はメタルフリークには外せない永遠のアンセムとなっています。
今回、メタル系ヴォーカリスト唯一のトップテン入りを果たしました。
オジーオズボーンでもデヴィッドカヴァーデイルでもロブハルフォードでもヴィンスニールでも
ジェイムスヘットフィールドでもグラハムボネットでもクラウスマイネでもありません。
僕の現在のいっちょうらのスニーカーはVANSのメイデンモデルですが、大人買いで2足持っています。
今のところ他に履いてる人に会ったことがないですが、今でも彼らはかっこいいのです。



ひとつの思想のもと、同志として同じ道を歩むものたちが、4人ともすべてにおいて
卓越した能力をもっているなんてこと、今も昔も考えられません。
けれどもツェッペリンだけは、ロック史上というか、人類史上唯一そんな力のある人だけが集まったユニットなのです。
ドラマーのジョンボーナムが他界して、バンドは幕を下ろしましたが、
先日ボーナムの息子のジェイソンをドラマーに迎えて復活しました。
桁外れの声域と声量、それに衝撃的なヴォーカルワークで、世界最高のロックヴォーカルとして
君臨する彼ですが、僕はロバートとジミーペイジ、それにジェフベックとナイルロジャースが
84年にやっていたハニードリッパーズをよく聴いていました。
今でも沖縄のサンセットで「sea of love」がかかると、ロバートのあの甘ったるい声にグッときます。



僕としては、ジョンレノンが1位で終了。ということを想定していたんですが、
やっぱりジョンレノンは深遠なる存在で、僕ら世代ではまだ理解できていない事柄が多すぎるんでしょうね。
戦争を知らない子供たちが増えていく一方で、ビートルズを知らない子供たちも増えていく一方です。


子供の頃、先生によく叱られてました。
決まって「不道徳なやつだ!」って言われて。
今思えば悪いことしたな?って反省してます。
先生の大切なレコードジャケット、
不道徳の代名詞、ストーンズの「ベガーズバンケット」のトイレの落書きに混ざって、
小さく気付かないように描いたつもりの、釣りキチ三平の落書き。



忌野清志郎さまが堂々の日本人ナンバーワンです。
おもえばミックと同票というのも何かの縁ですね。
和製ミックジャガーと呼ばれた頃もありましたもんね。
今後の活動が最も楽しみなアーティストです。


数多くの悪態醜聞をさらし続けるギャラガー弟、泥酔して大暴れなんてのは日常茶飯事。
カミソリを万引きして新聞の一面を飾るなんてのはかわいいほう。
兄弟ゲンカは毎ツアーごと、ステージでろくずっぽ歌わずにタンバリンで兄貴の頭を叩いて
蹴り落とされてそのままイギリスへ帰ったりなんてのも1回や2回ではない。
MTVやらなにやらアワードには、呼ばれてもいないのに演奏を始め、さんざんF○CKを連発した
あげくにビールを飲み過ぎてステージの上でゲ○を吐く始末。
そんなやつも、ドラッグの不法所持で捕まった後、
(多分本人は意味もなく)坊主頭になったりしてファンの心は離さない。
兄貴には悪いけど、弟が歌う「don’t look back in anger」を聴いてみたいんだけどね。



「creep」という曲の中でこんな詞があります。

i don’t care if it hurts
i want to have control
i want a perfect body
i want a perfect soul
i want you to notice
when i’m not around
you’re so fucking special
i wish i was special

94年のクラブチッタでのライブでこの曲を聴いたときは、
今彼らが、この詞のような存在になってるなんて、
想像もできませんでした。



ブルースはもともとミシシッピのデルタ地帯でうまれて、黒人たちが自分たちの苦しい生活を歌ったものでした。
その後ブルースはルイアームストロングなどの1920年代に活躍したジャズメンや
その後のビッグバンド音楽の骨幹になって、
40年代のチャーリーパーカーに代表されるバップ音楽に息吹を与えて、
ストーンズやビートルズに代表される60年代のロックシーンの根幹をなしたのです。
12小節、同じコード進行、4分の4拍子、3行一連形式といった単純なもので、
これは西アフリカのチャントに端を発しています。
ブルースを歌えるのは黒人だけだと主張するミュージシャンは多かったようです。
シカゴブルースの生みの親マディウォーターズはこう言いました
「白人は俺たちのようにバプテスト教会には行かない。
魂の底にまで届く音楽にはならないしメッセージも伝わらない。彼らが演奏するのは白人のフォークブルース。
俺が演奏するのは本物のブルース」
メンフィスのマッセルホワイトもこう言います
「ブルースはただの音楽じゃない、思想であり同志愛だ」
ジャニスはこの壁を乗り越えた唯一のアーティストでした。
彼女の歌は血肉から創り出された荒削りな音楽で、死に物狂いで性への賛美を歌うのです。
「これは男と女の戦いだ。ジャニスは黒人が歌うのと同じように鮮烈にブルースを歌う」
BBキングは言っていたそうです。
戦争や国家権力などによって、これまで黒人が400年以上にわたって不満を感じていた問題が、
今や白人の若者を苦しめています。
彼女の苦しみは、今もその歌声とともに若者の心に響き続けています。

「音楽は思想なのだ。一瞬の間、それは時を停止する。
時を停止するという幻想を与えるほど、誇張したものでなければならない。それも、その思想によってだ。
音楽を聴くということは、誰かの思想を聴くことだ、その音楽が何を描写していようとね。
きみが何かを見て、描写したくなるほど重要だと思ったのなら、
それはきみの思想となる。いちどきに一つの思想しか思い浮かばない、
だから、きみが創り出したものは、きみ自信の思想なのだ。
じっと座って何をしようか、何を書こうか、何について考えようかとあれこれ想像する。
それは空想だ。僕はこれにはあまり興味はない。
誰でも空想をめぐらせることはできる。誰もが自由に空想する権利をもっている。
だが結局、それだけのことだ。空想それは夢ではない。
夢には空想よりももっと実体がある。なぜかというと、空想と言うものはたいてい無に基づいている。
つまり想像の世界に突然浮かんだものに基づいているのだ。
ところが僕は、何かに取りかかろうとする時、そこに何かが存在するという事実を、
自分で見つけなければ気が済まない。
それは存在するはずだ、それは起こったはずだ、あるいは起こるであろうという可能性が、
僕に何らかの意味を与えるんだ」

1980年代にボブディランがアメリカの音楽雑誌のインタビューで語っていたコメントです。


いのちあるものが美しいのは 限られているものだから
だれもが花を愛するのは あまりにも短いいのちの輝きを尊むから
儚い想いを受け入れて ひっそりと枯れてゆくから

これからも語り継いでいきたいですね。
フレディマーキュリーという綺麗な花が、咲いていたころのことを。

2005年の4月に第一回目が掲載されてから、丸3年が経ちました。
ロック雑誌連載の野望は「そりゃそうだろうよ」という通りに、かすりもしませんでした。
読み返してみると一番良かったのは3回目のオアシスだったかなぁ、と思ったりしてます。
仕事や展示会のときに、励ましてくれた皆さんに感謝してます!
長い間応援ありがとうございました。

(文&イラスト: special source モリソン小林)



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